「サステナビリティ」と「sdgs」の違いとは?分かりやすく解釈

「サステナビリティ」と「sdgs」の違い専門用語・業界用語

近頃マスコミを騒がせている流行のワードが「サステナビリティ」「sdgs」です。

このふたつはどんな意味の言葉なのでしょうか。

今回は、「サステナビリティ」「sdgs」の違いについて解説します。

「サステナビリティ」とは?

「サステナビリティ」とは、「持続可能な社会」を意味する言葉です。


「サステナビリティ」の使い方

我々が現在暮らしている今日の社会は消費社会と呼ばれる大量生産、大量消費を前提にした社会です。

人類の発展に大きな貢献を果たした消費社会ですが文明の発展と地球人口の増大により消費の原資となる地球資源の限界が見え始めています。

このままの社会を続ければいずれ資源を全て使い果たし文明が成り立たなくなってしまうという危機感から誕生した考え方が「サステナビリティ」です。

「サステナビリティ」は英語の「”sustainability」に由来する言葉で直訳すると「持続可能性」という意味になります。

社会を意地刺痛付けるためにある程度の消費活動は不可欠ですが、一定レベルの消費社会を維持し続けるために重要なのが資源の確保です。

これまでは石油や鉱物など地球が元々持っていた埋蔵資源に頼っていましたがこれからの社会では木材など人間の手で増やせる資源を有効活用していこう、というのが「サステナビリティ」の基本的な考え方です。

「サステナビリティ」は人類の行き詰まりを防ぐためこれまでの社会を見直すと同時に未来に向けて持続可能な社会を作るための取り組み全般を指します。


「sdgs」とは?

「sdgs」とは、「持続可能な社会を実現するために達成すべき国際目標」です。

「sdgs」の使い方

2015年9月の国連サミットでは気候変動や資源の枯渇など地球の未来についての話し合いが行われました。

これまでの社会を現状で維持し続けるのは困難であるという認識で各国が一致し未来に向けた目標として採択されたのが「sdgs」です。

「sdgs」では持続可能社会実現のための目標として17項目を提言しています。

貧困や飢餓の根絶、副詞や教育の充実といった社会的な目標からクリーンエネルギーの推進や気候変動対策など科学目標まで地球の未来に必要な17の目標をまとめて「sdgs」と呼んでいます。

「サステナビリティ」と「sdgs」の違い

「サステナビリティ」「sdgs」の違いは「具体的な目標設定」です。

「サステナビリティ」は持続可能な社会の重要性と実現に向けた取り組み全般を指す抽象的な概念です。

「sdgs」も同じく持続可能な社会を目指していますが実現に向けて必要な項目を17の具体的な目標として提言しています。

「sdgs」の前提となる概念が「サステナビリティ」でありそれぞれの根底に流れる「持続可能な社会を目指す」という考え方は共通しています。

まとめ

近年急激にマスコミで取り上げられる機会が増えた「サステナビリティ」「sdgs」ですが言葉の意味には違いがあります。

言葉をうのみにするのではなく自分なりに情報を集めて調べどこが大切でどこに問題が潜んでいるのかを考えるのが大切です。

言葉の意味を知るだけで終わらせずその裏にある思惑や意図にまで思いを巡らせましょう。