この記事では、「顔彩」と「水彩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「顔彩」とは?
顔彩とは、がんさいという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、かおやかおつき、いろどりといった意味の顔の漢字に、美しい色を付けるといった意味がある彩の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ顔彩は、顔料にでんぷんや膠等を加えて練った上で、乾燥させた固形の絵の具を表すのです。
「顔彩」の言葉の使い方
顔彩は、顔料に膠やアラビアゴム等を足した上で、固形化した絵の具に対して用いるべき言葉となっています。
元々日本画を描くために使用されていた絵の具であり、乾燥しているため水を含ませた筆に触れるという方法で発色して行くのが基本です。
平たく言うと最初から乾燥させた状態で、長期利用可能な絵の具自体の事をこの顔彩という言葉を使って表現しています。
「水彩」とは?
水彩とは、すいさいという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、みずや液体状のものといった意味を持っている水の文字に、いろどりや姿とか様子といった意味を有する彩の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から水彩は、水で溶いた絵の具を使って彩色する事を示すのです。
「水彩」の言葉の使い方
水彩は、水溶性の絵の具を使用して絵を描く事という意味に対して用いられる言葉となっています。
要するに水彩画を描く事に対して、この水彩という言葉が使用されているのです。
ちなみに水彩画に使用する絵の具の事も、水彩絵の具という形でこの言葉を使って表現します。
その水彩絵の具は、顔料に色を伸ばすためのアラビアゴム、保湿剤等を足す事で出来た絵の具の事です。
通常チューブに入っており、学校等で使用される絵の具となっているので、多くの人にとって馴染み深い物と言えます。
「顔彩」と「水彩」の違い
顔彩と水彩の文字表記を並べてみると、最初の文字が顔と水という漢字の違いがある事に直ぐに気付く事が可能です。
所が2文字目は同じ彩の漢字が使用されており、どちらも絵に関連した言葉として使われています。
そのため混同する恐れはある言葉同士ですが、最初の漢字が違う事で、表す意味合いにも違いが生じているのです。
まず顔彩は、日本画に使用される乾燥させた固形絵の具を表す言葉となっています。
一方の水彩は、水で溶いた絵の具を駆使して彩色を行う事を示すのです。
まとめ
2つの言葉は共に彩の漢字が用いられており、どちらも絵に関連した言葉として使われているのです。
ですが最初に使われる漢字が明らかに違う事で、示す意味にも相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに顔彩は乾燥させた固形の絵の具で、主に日本画を描くために使われる物に対して使用される言葉です。
対する水彩は、水溶性の絵の具を使用して彩色する事や水彩画の略語として用いられています。