同じ外でも「野外」と「屋外」にはどのような違いがあるのか。
この記事では、「野外」と「屋外」の違いを分かりやすく説明していきます。
「野外」とは?
「野外」は、「野原」や「野山」などに用いられる「野」の「外」と書きます。
このように、「野外」の場合、外は外でも広々とした野原や広々とした外の空間を意味します。
単に外といった場所を示すのではなく近くには建物などがないような場所が「野外」となります。
外の場所となるため天候の影響を受けやすくなる「野外」。
しかも、近くに建物がない場所となるため雨宿りなどを行うこともできません。
「野外」の使い方
「野外」には「野外運動場」や「野外劇場」「野外競馬」「野外風景」「野外テント」などといった言葉があり、どれも、近くに建物などがない場所で行うものなどを指す言葉となります。
「屋外」とは?
「屋外」は、「屋根」や「家屋」などに用いられる「屋」の「外」と書きます。
このように、「屋外」の場合、屋根のある場所の外。
つまり、建物や家の外を意味します。
建物や家の外であるものの近くには建物や家があるといった場所が「屋外」となります。
外の場所となるため天候の影響を受けやすくなる「屋外」。
しかし、近くには建物や家があるため、すぐに雨宿りなどをすることは可能です。
「屋外」の使い方
「屋外」には「屋外倉庫」や「屋外広告」「屋外コンセント」「屋外階段」「屋外カメラ」「屋外照明」などといった意味があり、どれも、近くに建物や家がある場所に設置されているものを指す言葉となります。
「野外」と「屋外」の違い
「野外」も「屋外」も外を指す言葉です。
そのうえで、どのような外の場所を指す言葉なのかといった違いがあります。
「野外」は建物や家などが近くにない場所を指し、「屋外」は近くに建物や家がある場所を指します。
そのため「野外」の方がより広々とした空間を指す言葉となります。
一方、「屋外」は近くに建物や家がある場所となるため万が一の際にも避難などが可能な安心な場所となります。
「野外」の例文
・『野外運動場での運動会は突然に雨に対応することが難しい』
・『私は建物などが一切ない野外風景の写真を撮ることが大好きです』
・『野外テントはより一層、自然を満喫することができます』
・『野外劇場には建物の中にある劇場とは異なった魅力があります』
「屋外」の例文
・『趣味のものを保管するため大型の屋外倉庫を庭に設置しました』
・『アパート選びを行う際、雨に濡れる屋外階段を避けて探しました』
・『玄関にある屋外照明の調子が悪い』
・『今後、電気自動車の普及を考えると屋外コンセントは欠かすことはできない』
まとめ
「野外」と「屋外」には、以上のような違いがあります。
そのため、「野外開催」と「屋外開催」といった言葉の場合、万が一雨が降った場合などは「野外開催」は雨宿りなどを行うことはできないため十分な対策も必要です。