この記事では、「土台無理」と「到底無理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「土台無理」とは?
土台無理とは、どだいむりという読み方をされる言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、建築物の基礎の部分とか物事の根本といった意味の土台の漢字に、物事の筋道が立たないため道理に合致しないや実現が難しいといった意味がある無理の漢字を付け足すにより成立した言葉となっています。
だからこそ土台無理は、最初から行えないという意味を表すのです。
「土台無理」の使い方
土台無理は、元から出来ない、といった意味に使われる言葉となっています。
より具体的に言うと、どんなに頑張ろうとはじめから不可能な事である、という意味を表すのです。
そもそも文字構成としても、素養や能力という意味に取る事が出来る土台という言葉の後に、無理という否定の言葉が付いています。
なので元々それを行う能力自体がない、といった意味に捉える事が出来ます。
そのため努力でカバー出来ない程に難易度が高い物事に対して、この土台無理という言葉が使用されているのです。
「到底無理」とは?
到底無理は、とうていむりという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、どうしてもやどうやってもといった意味を持っている到底の文字に、実現する事は困難といった意味を所有する無理の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から到底無理は、どう考えても実現出来ない、といった意味を示します。
「到底無理」の使い方
到底無理は、そこまでの力量はないといった意味を表現する際に用いるべき言葉です。
文字表記を見れば分かる様に、到底と無理という打ち消しや否定のニュアンスを持つ言葉が連なっています。
お陰で到底無理も、知識や能力自体足りていないため、叶える事が出来ない、といった意味に使用されているのです。
「土台無理」と「到底無理」の違い
土台無理と到底無理の文字表記を並べて見比べてみると、最初に付く2文字が土台と到底という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所がその後に続くのは同じ無理の漢字であり、どちらも否定的な意味を持つ言葉同士なので、ごっちゃになる恐れがあるのです。
ただし最初の2文字が違う事で、表現する意味合いのニュアンスに違いが存在しています。
まず土台無理は、はじめから不可能である、といった意味を表すのです。
土台という言葉から、実現する素養自体がないというニュアンスがあります。
一方の到底無理は、どうしても叶えられない、といった意味を示すのです。
こちらは後天的な知識や技術等が不足している、というニュアンスが強くなります。
まとめ
2つの言葉は、どちらも同じ無理の漢字が付く様に、否定的な意味を持つ言葉同士です。
もっとも最初の2文字の漢字が明確に違うため、示す意味には相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに土台無理は、根本的に不可能である、といった意味に使われる言葉です。
要するに素質が無さ過ぎたり能力が低過ぎるため、元から出来ない、という意味となります。
対する到底無理は、それを行う力はない、といった意味に用いられる言葉です。
技術力や知識等が足りずに、見込みがないといった状況を表現します。