この記事では、「もち麦」と「大麦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もち麦」とは?
もち麦とは、もちむぎという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、粘りのあるもち性といった意味のもちの文字に、イネ科の穀類で、こむぎやおおむぎ等の総称といった意味がある麦の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
だからこそもち麦は、もち米の様にもち性を持った麦を表すのです。
「もち麦」の言葉の使い方
もち麦は、名前の通りもちの様にもっちりとした食感を持っている大麦に対して用いられる言葉となっています。
麦は米と同じ様に、うるち性ともち性とが存在しており、もち麦はもち性の麦を表現する言葉であるため、もち米と同じ様に独特な粘りけのある食感の麦です。
更に小麦ではなく大麦に属するもち性の麦に対して、このもち麦という言葉が使われています。
「大麦」とは?
大麦は、おおむぎという読み方をする言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、サイズや形、規模等が大きいといった意味を持っている大の漢字に、こむぎやらいむぎ等の総称といった意味を有している麦の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ大麦は、イネ科の1年草で高さが約1メートル程に育つ麦を示すのです。
「大麦」の言葉の使い方
大麦は、イネ科に属する穀物で中央アジア原産で世界で最も古くから栽培されていた作物の1つに対して用いられる言葉となっています。
同じ麦として小麦も存在していますが、粒の大きさの大小により大麦と小麦に分類される訳ではありません。
主に粉にする方が小麦で、そのままご飯と一緒に炊くといった用途の違いから分けられたといった説があります。
大麦は食用の他、ビールや味噌等の原料としても用いられているのです。
「もち麦」と「大麦」の違い
もち麦と大麦の文字表記を並べて見比べを行ってみると、もちと大という文字の違いに気付く事が出来ます。
所がその後に続くのが同じ麦の漢字であるため、混同してしまう恐れは十分にあるのです。
ですが文字の違いがある事で、表す意味合いには違いも生まれています。
まずもち麦は、もち性を持つ麦の1種を表す言葉です。
一方の大麦はイネ科の穀類で、麦の1種を示す言葉となっています。
しかも大麦は、大まかにうるち麦ともち麦に分類可能な事でも分かる様に、もち麦は大麦の1種となっているのです。
まとめ
2つの言葉はどちらも最後に麦の漢字が使用されており、共に麦の種類を示す言葉となっています。
ただしその前に明らかな文字の違いがある事で、表現する意味合いには相違点を見出す事が可能です。
だからこそそこを理解すれば、誤りなく使い分けが行えます。
ちなみにもち麦は、もっちりとした独特な食感が特徴のもち性を有する麦に対して使われる言葉です。
対する大麦は小麦と共に、イネ科の穀類である麦の1種を示します。
しかももち麦は大麦に属するため、大麦の1種という事になるのです。