「チャウダー」と「シチュー」の違いとは?分かりやすく解釈

「チャウダー」と「シチュー」の違い食べ物・飲み物

洋食の種類として「チャウダー」「シチュー」があります。

このふたつのスープは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「チャウダー」「シチュー」の違いについて解説します。

「チャウダー」とは?

「チャウダー」とは、「大鍋を使い煮込んで作る煮込みスープ」です。


「チャウダー」の使い方

「チャウダー」はフランス発祥のフランス料理です。

日本で一番有名な「チャウダー」はハマグリを材料にして作る「クラムチャウダー」ですがフランスでは牡蠣などハマグリ以外の貝類や対などの魚介類を使った「チャウダー」も存在します。

一般的には乳製品を使うレシピが多く、仕上がりも乳製品独得のとろみを持つのが特徴です。

最近ではトマトベースの「トマトチャウダー」など乳製品を使用しない「チャウダー」も人気を集めています。

「チャウダー」は料理の分類としてはスープ扱いになります。

汁を味わうための料理がスープなので「チャウダー」は具材そのものの食感や味わいではなく、長時間煮込むことで具材から汁に溶け出す旨味や風味を楽しむのが本来の味わい方です。

「チャウダー」が誕生したころは長時間煮込んだ後具材を取り出しスープのみで提供されていましたが、現在ではわざわざ具材を取り出すことはほとんど無く具材と汁を一緒に味わいます。

汁にとろみが就いていますがこれは乳製品によるものであり小麦粉などで意図的に加えたものではありません。

トマトチャウダーなど乳製品を使わない「チャウダー」にはほとんどとろみがないものもあります。


「シチュー」とは?

「シチュー」とは、「大ぶりの具材を鍋で煮込んで作る煮込み料理」です。

「シチュー」の使い方

一般的に「シチュー」と言うとビーフシチューやクリームシチューなどとろみのある汁物料理を思い浮かべますが、本来の「シチュー」は汁物料理ではなくメインディッシュとして扱われます。

「シチュー」は汁物料理ではなく煮込み料理なので具材を味わうための料理です。

日本にも大ぶりのタンを長時間煮込んで作る「タンシチュー」などがありますが、タンシチューはステーキのような大きなタンを味のついた汁で柔らかくなるまで煮込んで作ります。

客に提供するときも大きな具材を切ることなくそのままの形で提供されとろみのある汁は最小限の漁に限られます。

「チャウダー」と「シチュー」の違い

「チャウダー」「シチュー」の違いは「料理の主目的」です。

「チャウダー」が具材の旨味を活かした汁を味わうのが主目的のスープ料理であるのに対し、「シチュー」は味のついた汁でじっくりと憎まれた具材を味わうのが主目的です。

現在の日本ではどちらも食べやすい大きさで具材が刻まれたものが主流になっているため違いがわかりにくいのですがスープを飲むのが「チャウダー」、具材を食べるのが「シチュー」というのが本来の違いです。

まとめ

「チャウダー」「シチュー」はコース料理だと出されるタイミングが異なる別の料理です。

見た目が似ていることから混同しがちですが味わい方も異なるので違いを知っておきましょう。