この記事では、「カイエン」と「カイエンクーペ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カイエン」とは?
「カイエン」とは、2002年に発表されたポルシェ初の5ドアで5人乗りのSUVスポーツカーとなります。
性能としては、一般的なSUVと同様にオフロードに対して十分な走行性能を確保し、オンロードでもポルシェのスポーティーなハンドリングや走行性能、見た目などが担保されたものとなっています。
「カイエン」には、初代(2002-2010)で、カイエン、カイエンS、カイエン・ターボ、カイエンGTS、カイエン・ターボS、カイエンS・トランスシベリアがあります。
各車両には、排気量の違いがあり、それに伴ったデザインの違いなどがあります。
また、トランスシベリアはラリー仕様という特徴があります。
二代目(2010-1018)の「カイエン」では、カイエン、カイエンS、カイエン・ターボなどの通常モデルに加えてディーゼル仕様の車種やハイブリットなどが登場しています。
現行モデルの三代目(2018-)の「カイエン」には、大きく分けてSUV仕様とクーペ仕様の2種類があり、それぞれ9つずつの車種があります。
マイナー分類を除外した場合には、ノーマル、ターボ、ハイブリットの3種についてSUV仕様とクーペ仕様があります。
「カイエンクーペ」とは?
「カイエンクーペ」とは、「クーペ」という名称がついている5ドアで4人乗りのスポーツカーとなり、「カイエン」のカテゴリの一つです。
誤解が生まれやすいので本来の「クーペ」の意味について解説を挟みます。
「クーペ」の由来は、中世フランスの向かい合わせで4人乗りの馬車が主流だった時代に後ろ向きの座席を無くして作られた2人乗りの馬車を「カロッス・クペ」と呼んでいたからとなります。
フランス語でカロッスは馬車、クペは切られたという意味なので、通常の4人乗りの馬車に対して、切られたように見える馬車といった意味合いで使われています。
このようなことから、自動車の「クーペ」は、一般的に2人乗りの2ドア車に対して使われる言葉となり、同時にオンロードで高い走行性能を備えたスポーツカーのイメージを思い浮かべるものとなっています。
本題の「カイエンクーペ」は、2ドア2人乗りという部分を省いて、「クーペ」という自動車が持つイメージがスポーティーなオンロード走行を主題とした車種として名付けられています。
4人乗りの理由は、個々の座席が独立した横移動に強いスポーツシートに成っていることがあげられ、価格も同系統のSUV仕様よりも高くなっています。
「カイエン」と「カイエンクーペ」の違い
「カイエン」は5人乗りのSUV仕様の車で全高が高くオフロードにも対応した車種なのに対し、「カイエンクーペ」は4人乗りのスポーツカー仕様で全高が低くオンロードに強い車種という違いがあります。
まとめ
「カイエン」と「カイエンクーペ」について説明しました。
「カイエンクーペ」は「カイエン」のカテゴリの一つです。
「カイエン」は5人乗りのSUV仕様の車で全高が高くオフロードにも対応した車種なのに対し、「カイエンクーペ」は4人乗りのスポーツカー仕様で全高が低くオンロードに強い車種という違いがあります。
「カイエンクーペ」は、通常の「クーペ」の意味とは異なり、2ドア2人乗りという部分を省いて、「クーペ」という自動車が持つイメージがスポーティーなオンロード走行を主題とした車種ということに注意が必要です。