この記事では、「奇談」と「奇譚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奇談」とは?
奇談とは、きだんという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、普通とは違うや珍しいといった意味の奇の文字に、話すとか話した事柄等の意味がある談の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の点から奇談は、風変わりな珍しい話という意味を表すのです。
「奇談」の言葉の使い方
奇談は、摩訶不思議な変わった話等に対して使われる言葉となっています。
談の文字が使用されている事からでも推察出来る様に、奇談は世にも珍しい話でも会話的な意味が込められた言葉となっているのです。
なので奇談集というと、会話により語り継がれて来た様な奇妙な話を集めた本といった意味を表していたりします。
「奇譚」とは?
奇譚は、きたんという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、普通の知識では理解が難しいや不思議とか怪しいといった意味を持っている奇の漢字に、物語といった意味を有する譚の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ奇譚は、珍しい話といった意味を示すのです。
「奇譚」の言葉の使い方
奇譚は、不思議で珍しい話といった意味として用いられる言葉となっています。
より具体的に言うと、とても奇妙だったり不可思議な物語といった意味を表現する際に使用されているのです。
つまりは常識といった範囲を逸脱したり人智を越えた様な摩訶不思議な話に対して用いられており、会話というよりそういった物語といったニュアンスが色濃く込められた言葉となっています。
更に単純に面白いというのではなく、怪しさや奇妙さを含んだ様な伝承や物語に対して使われる事が多いです。
ただし現在では、古めの文学作品等で見掛ける程度の言葉であり、日常会話の中にこの言葉が登場する事はほとんどありません。
「奇談」と「奇譚」の違い
奇談と奇譚の文字表記を並べて見比べを実行してみると、2文字目に談と譚という明確な漢字の違いが存在する事に気付く事が可能です。
所が最初の漢字が同じ奇であり、共に漢字2文字で表記可能な上に、不思議な話という同じ様な意味合いを持つ言葉同士となっています。
なので似通った所が存在する言葉の組み合わせですが、表す意味合いのニュアンスには違いがあるのです。
まず奇談は、不思議で奇妙な話という意味を持っていますが、こちらは主に会話に主題を置いた言葉となります。
一方の奇譚の方も摩訶不思議な話という同じ意味を持ちますが、物語に重きを置いた意味を示すのです。
まとめ
2つの言葉は共に最初に奇の漢字が使われており、不思議な話という意味合いを所有する言葉同士となります。
ですが2文字目の漢字が違う事で、表す意味のニュアンスに相違点が生じているのです。
ちなみに奇談は、談の漢字が使用されている事から分かる様に、会話というニュアンス込められた不思議な話という意味に使われる言葉となっています。
対する奇譚は、物語というニュアンスが強い不思議な話に対して用いられる言葉です。