「改定」と「変更」の違いとは?分かりやすく解釈

「改定」と「変更」の違い生活・教育

改定と変更は意味がよく似ていますが、使い方に違いがあります。

改定変更の違いについて紹介します。

改定とは?

改定とは、法律や制度など既にあるものを改めて新しく定めることをいいます。

改定の「改」は音読みだと「かい」、訓読みだと「あらた(める)」「あらた(まる)」になります。

「あらためる」とか「やめて新しくなる」といった意味があります。

改定の「定」は、音読みだと「てい」「じょう」、訓読みだと「さだ(める)」「さだ(まる)」となります。

「定」には、物事を決めるといった意味があります。

「改」を組み合わせることで、もう一度物事を決めるという意味になります。


改定の使い方

『4月から入園料金を改定します』
『バス路線の一部区間のみ運賃改定が行われました』
『会員規約の改定をお知らせします』
『会社の就業規則も改定する必要があるでしょう』
『一方的に価格改定を通知されたので戸惑っています』
『時刻表が改定されたことを忘れていました』
『時代に合わせた校則の改定案が提出されました』


変更とは?

変更とは、それまで決まっていた物事を変えることをいいます。

変更の「変」は、音読みでは「へん」と読みます。

訓読みでは「か(える)」「か(わる)」といいます。

事態が移り変わることを意味する漢字です。

「更」は音読みだと「こう」と読み、訓読みだと「さら」と読みます。

「更」には、あらためるとか入れかえるといった意味があります。

変更の使い方

『社会情勢の変化により当初の計画を大きく変更する必要があります』
『仕様が変更になりましたのでお知らせします』
『先月から営業時間が変更されているので注意が必要です』
『来年度に予定している旅行先をヨーロッパからアジアに変更しましょう』
『面接の日程を変更してほしいのですが可能でしょうか』
『会議の日程が変更になる場合は早めに知らせてください』
『人事異動により担当者が変更になりました』

改定と変更の違い

改定も変更もそれまで定まっていたものを変えるという意味では共通しています。

改定は、一度決めたものや既に存在しているものを変える時に使います。

それに対して変更は、現状や今後の予定に関して決まっているものを変える時に使います。

例えば、明日10時に集合することが決まっていた場合、集合時間を変えることは変更といいます。

10時に集合するということは既に決まっていることですが、今後の予定に該当します。

そのため改定という言葉は使用しません。

また、規約の内容を変える際、既に規約が存在していてその内容を変える場合には改定を使用します。

規約をこれから作る予定で、その内容を変える場合には変更を使用するのが適しています。

まとめ

改定も変更も決まっているものごとを変える時に使う言葉ですが、改定は既に存在している物事を変える時に使用します。

それに対して変更は、現状や今後の予定について決まっている物事を変える時に使用します。