「弊害」と「障害」の違いとは?分かりやすく解釈

「弊害」と「障害」の違い生活・教育

悪い状態になることを表す言葉には「弊害」「障害」があります。

この記事では、「弊害」「障害」の違いを分かりやすく説明していきます。

「弊害」とは?

「弊害」とは悪い状態になることや、害になる状態を示す言葉であり基本的にはネガティブな意味として使われます。

他の物事や人物に対して害となり色々な妨げになることや、悪影響を及ぼすことから「弊害」はしっかりと対処することが望まれます。

「弊害」の類義語としては「支障」「危害」「害悪」などネガティブな意味を持つものであり、これを取り除くことで正常になることが多いのが特徴です。

「弊害」は物理的な要因で生まれるものもありますが、概念的なものや社会的なものまで幅広く存在します。

例えば物理的な喫煙にる「弊害」は副流煙や肺がんのリスク増加という側面で現れますし、経済の様々な制度や規制緩和は一長一短があり、これに伴って「弊害」も現れます。


「障害」とは?

「障害」とは何かの行為や行動を妨げる要因や物質のことを示す言葉です。

「障害」は様々な場面で現れるのが特徴ですが、身体において特定の病気や症状によって活動が妨げられる場合にはこれを「障害」と定義します。

この「障害」を持つ人を「障害者」と呼び、国によって様々なサポートや支援を受けて健康的な生活を送れる制度が定められています。

「障害」は人間に発生するものだけではなく様々な場面で発生し、それを乗り越えることや改善することが求められます。

例えばパソコンやインターネットの「障害」は広範囲に影響を及ぼすものであり、現代人の生活を妨げるものなので早急に対処することが必要です。

「障害」は行為や行動を妨げるものという意味があり基本的になネガティブなものとして捉えられますが、これを乗り越えるべきハードルや困難という意味で捉える人も存在します。


「弊害」と「障害」の違い

「弊害」は悪い状態になることや害を及ぼす物事を示す言葉です。

しっかりと解決策を練らないと悪影響がどんどん広がることから、この言葉はネガティブな意味として使われます。

「障害」は行為や行動を妨げるものを示す言葉であり、これは個人の身体から様々な行為まで幅広く存在するのが特徴です。

「弊害」の例文

・『システム併合の弊害が出た可能性があるので、休日出勤することになった』
・『ゆとり教育の弊害はよく論議されているが、それよりも学びなおしのことを論じる方がいいと思います』

「障害」の例文

・『システム障害により1日間スマホが通じなくて不安になりました』
・『障害物競走は得意であり、小学校の時は運動会の時に何度も優勝しました』

まとめ

「弊害」は基本的に悪い状態になることや害になることを示す言葉であり、「障害」は行為や行動の妨げになる状態や物事を示す言葉です。

どちらも改善することが望まれますが、時に「障害」は挑戦的なハードルとしての意味を持つこともあります。