この記事では、「設営」と「設置」の違いを分かりやすく説明していきます。
「設営」とは?
設営とは、せつえいという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、予め用意するや準備して待つという意味の設の漢字に、計画に従い事業や物事を行うとかいとなむといった意味がある営の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ設営は、施設や会場等を前もって準備する事を表すのです。
「設営」の使い方
設営は、事前に建物や会場を準備しておく事に対して使われる言葉となっています。
例えば何らかのイベントを開催する際には、椅子やテーブルを並べたりテントを用意するといった形で会場造りを行ったりする事を、設営という言葉を使用して表現しているのです。
ただしそういったイベント事だけでなく、個人がキャンプを行う際にテントをはる行為にも、テントを設営する、という形でこの言葉は使われています。
「設置」とは?
設置とは、せっちという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、組織を作るや物を備え付けるといった意味を持っている設の文字に、おくや特定の場所に据えるという意味を有する置の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から設置は、施設や機関を設けたり、機器等を備え付ける事を示すのです。
「設置」の使い方
設置は主に、組織を設けるという意味に用いられる事が多かったりします。
具体的には、第三者機関を設置する、という形で組織を新たに設けるという意味を示すのです。
更に設置は、機器等を備え付けにする、という意味にも使用されています。
例えば、スプリンクラーを設置する、といった形式で使われる場合にはそういった意味になるのです。
「設営」と「設置」の違い
設営と設置の文字表記を並べて見比べてみると、2文字目に営と置という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所がどちらも漢字2文字で表現可能な上に、最初の文字が同じ設であったりと、似た印象を受ける言葉同士です。
とはいえ2文字目の漢字が違う事で、表す意味には違いが生じています。
まず設営は、施設や建物等を前もって準備するという意味を表すのです。
一方の設置は、組織や機関等を設けるや機器を備え付ける、といった意味を示します。
「設営」の例文
・『友人と2人掛かりで何とかテントの設営を行いました』
「設置」の例文
・『台風による被害が拡大したため、災害対策本部が設置された模様です』
まとめ
2つの言葉はどちらも漢字2文字で表記可能な上に、最初に設の漢字が使用されており、似た印象を受ける言葉同士です。
ただし2文字目に明確に違う漢字が使用されている事で、示す意味にも相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに設営は、会場や施設等を事前に準備する、という意味に使われているのです。
対する設置は、機関や施設を設けたり、機械等を備え付ける、という意味に用いられる言葉となっています。