この記事では、「就航」と「運航」と「運行」の違いを分かりやすく説明していきます。
乗り物にまつわる言葉を覚えていきましょう。
「就航」とは?
就航(しゅうこう)とは、ある飛行機がその航路で初めて空を飛ぶこと。
初のフライトを指しています。
東京とニューヨーク間のように、定期便がはじまる際にもつかわれています。
飛行機や船がある都市と、ある都市を行き交うようになること。
新たな門出が「就航」です。
「就航」という言葉を見てみると「就」と「航」という、空や海を思わせる漢字が組み合わさっています。
「就」は、仕事の始まりをあらわす言葉。
そして「航」は「空を飛ぶ・水を渡る」という訳があります。
そのため飛行機やフェリーが、動き出すこと。
その路線の始まりを、就航と呼んでいます。
「運航」とは?
運航(うんこう)とは、フェリーや飛行機が進んでいること。
目的地に向かって、勢いよく進んでいる様子をあらわしています。
空や海に天気の問題がなく、通常通りにフライトがおこなわれていること。
遅延がない様子を「運航」といいます。
そのため現在の運航の様子を「運航状況」といいます。
またそのフライトがおこなわれる時期を「運航期間」といいます。
また何らかの不具合が起こり、飛行機が走行を取り止めることを「運航停止」といっています。
飛行機や大型船が動いていること、その状況が運航です。
「運行」とは
運行(うんこう)とは、新幹線や在来線など列車が進んでいること。
高速バスや市内循環バスの往来もあらわします。
電車やバスが通常と同じように、走っている様子が運行です。
運行の「行」には「遠くに出かける」という訳もあります。
通勤や旅行のため移動手段として利用するのが、電車やバスなどの公共交通機関です。
こうした乗り物がいつもと同じように、運転されている状況が「運行」になります。
スケジュール通りに動いているかお知らせするのが「運行状況」。
運転を見合わせ、もしくは中止している状態が「運行中止」です。
「就航」と「運航」と「運行」の違い
「就航」と「運航」と「運行」はいずれも飛行機やバスなど、乗り物にまつわる言葉です。
大きくカテゴリーに分けると、飛行機やフェリーに使うのは「就航」と「運航」。
どちらもジャンボジェット機の「航」という言葉が含まれています。
一方で電車やバスに使うのは「運行」です。
また「就航」は、飛行機の新しい区間の往来が始まることです。
そのため初のフライトから1年目を「就航1周年」といいます。
「運航」は就航がすんだ飛行機の、通常のフライトをあらわしています。
まとめ
「就航」と「運航」と「運行」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも空と陸の乗り物に関係のある言葉です。
就航とはフェリーや飛行機が、初めてその区間を走ること。
運航はフェリーや飛行機の、通常運転をあらわします。
また運行は電車やバスの運転をさしています。
正しい知識を覚えておきましょう。