この記事では、「切り上げ」と「繰り上げ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「切り上げ」とは?
小数点のある数を整数にすることという意味では101. 5を102にするというような例が挙げられ、数字は大きくなります。
小数点の桁を指定しての切り上げも可能です逆に数字を小さくするのが切り下げとなります。
四捨五入は5から切り上げ、4までは切り下げとする方式です。
切り上げは消費税の計算では行われず、切り下げが基本となります。
バスの運賃などの小学生以下半額での10円単位以下の数値は切り上げというケースが多くなっています。
時給計算なども切り上げというケースが見られます。
仕事の切り上げなどという使い方ではいいタイミングを見極めて終わらせるという意味で使われています。
「早く切り上げて」という言葉は早く終わらせてという意味といえます。
「繰り上げ」とは?
順位が下位だったものが順位を競うこととは別の事情で上に上がったり、(オリンピックのドーピングの失格による順位の変動など)時間を早めると言った意味があります。
テレビ番組などはなにか事件報道が会った場合など延長が基本なので繰り上げされることはまずありません。
逆の意味である繰り下げは実際にありえます。
鉄道などのダイヤ改正における終電の繰り上げという使い方では終電の時間の電車が早まるという意味で、以前あった最終電車の運行を終わらせて、二番目に遅い時間だった電車が終電になるというケースと、一番遅かった電車の時間が早まるというケースがあります。
選挙の候補者の繰り上げ当選は、辞職などで欠員が出た場合に落選者の中で最も得票数の多い候補者が繰り上げで当選する方式です。
「切り上げ」と「繰り上げ」の違い
「切り上げ」と「繰り上げ」の違いを、分かりやすく解説します。
切り上げは端数を丸めると言った表現でも使え、数字の桁数を減らす目的で使われるため、83. 5が84になることなどを指します。
基本的には端数を切り上げるため、差は小さくなります。
繰り上げは時間を早めるという意味合いでは30分繰り上げということもあれば2時間繰り上げということもありえ、数値は繰り上げる側の事情によるところが大きいです。
順位の繰り上げという場合は競技後に失格者が出てしまい、その人より下位の人がひとつずつ順位が上がるということになります。
二人失格した場合は順位がひとつ上る人とふたつ上る人が出ます。
料金制度などで切り上げは常に使われているものもあるため、繰り上げのほうが切り上げという言葉よりもイレギュラーな際に使われる事が多いと言えます。
まとめ
「切り上げ」と「繰り上げ」は数値の変動があるという点では近いですが、切り上げは金額やサイズなどに使われ、繰り上げは始業時間などの繰り上げや順位の繰り上げなどで使われています。
切り上げは言葉としては区切りのいいときに終わらせるという使い方もあります。