「直立」と「垂直」と「鉛直」の違いとは?分かりやすく解釈

「直立」と「垂直」と「鉛直」の違い生活・教育

みなさんは「直立」「垂直」「鉛直」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「直立」「垂直」「鉛直」の違いを分かりやすく説明していきます。

「直立」とは?

「直立」「ちょくりつ」という読み方になります。

この「直立」「意識的にまっすぐ立っている状態のこと」を意味している言葉ですが、姿勢について使われることが多い一方で、山などが立ち塞がるように高くそびえること」を意味しており「高く切り立つこと」という理解もできるのです。


「直立」の例文

「直立」の例文を見ていくことにいたしましょう。

具体的には以下のような例文が挙げられます。

・『直立した岸壁が非常に我々のルートに立ちはだかっていたのだ。これを超えるのにどれ程の時間が必要だろう?』
・『彼は怒り心頭の先輩の前で直立不動の状態だった。2歳しか歳が違わないのにこれだけ怖い人だということなんだろう』


「垂直」とは?

「垂直」とは「すいちょく」という読み方になります。

この「垂直」とは「まっすぐに垂れていること」という意味を持つ言葉ですが、「重力の方向」であり「物体を糸で吊った時に糸が示す線の方向」という理解ができます。

言い換えろと、二直線や二平面が作る角が直角であること」や「直線が平面上の全ての直線と直角をなすこと」と言うことができます。

「垂直」の例文

では、「垂直」の例文を見ていくことにしましょう。

以下のような文章が考えられます。

・『崖に沿って垂直に落ちていく光景を見ていると、気を失いそうになってきた』
・『垂直にそそり立っている壁を制することは、もはや不可能ではないかと思われたのです』

「鉛直」とは

「鉛直」「えんちょく」という読み方になります。

この「鉛直」とは「重りを糸で吊り下げた時に糸が示している方向のこと」であり、「重力の方向」とも言えます。

水平面に対しては垂直の方向と言うと理解しやすいでしょう。

また、「向が鉛直線と一致すること」という解釈もできます。

「鉛直」の例文

ここで「鉛直」の例文を見ていきましょう。

どのような使い方があるでしょうか?
・『鉛直に立つている岩を乗り越えていくことは至難の業と言ってもいいだろう』
・『殆ど鉛直な状態になっているけど、この状態からどうやって抜け出すことができるのだろうか?』

「直立」と「垂直」と「鉛直」の違い

ここで「直立」「垂直」「鉛直」の違いを整理しましょう。

どのような違いがあるのでしょうか?「直立」「意識的にまっすぐ立っている状態のこと」の言っており、「鉛直」「糸の先に重りを垂らした時の糸の方向・重力の方向」と理解することができます。

「垂直」「ある方向に対して直角をなす方向」であり、「水平面に対する垂直面での鉛直方向と同じとなること」というように理解できるのです。

まとめ

ここまで「直立」「垂直」「鉛直」の意味や違いを解説してきました。

これらの言葉の意味を正しく理解して適切な使い分けができるようにしておきましょう。