この記事では、「侵入」と「侵略」の違いを分かりやすく説明していきます。
「侵入」とは?
侵入とは、しんにゅうという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、他人の領分に許可無く入り込むといった意味の侵の漢字に、中にはいるやいれるといった意味がある入の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ侵入は、他の領分を侵して強引に入り込んでしまう事を表すのです。
「侵入」の使い方
侵入は、自分の領域ではない所に無断で入って行く事を意味する言葉として使われるいます。
例えば他人の家や、他人の土地に許可無く強引に入り込んでしまう行為を、侵入という言葉で表現するのです。
無断で強引に他者の領分に入る事から、基本的に否定的な意味を含む言葉として使用されています。
「侵略」とは?
侵略は、しんりゃくという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、他の領土に勝手に入り込むや他の主権を害するといった意味を持っている侵の文字に、他の領分に踏み込んだ上で奪い取るといった意味を有する略の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から侵略は、他国に攻めて行き、土地や財産を強奪する事を示すのです。
「侵略」の使い方
侵略は、武力を使って強引に他国の主権を侵害する行為に対して用いられる言葉となっています。
より具体的にはある国が、他国の土地や資源等を奪うために軍隊という武力を使って、攻め入る事を表現する言葉としてこの侵略は使用されているのです。
更に他国に攻め入って征服を目論む作戦に対して、この言葉を用いる形で侵略作戦という呼び方をする事が少なくありません。
同様に他国に攻め入って自国の領土を広げる事を政策とする場合には、侵略主義と呼ばれたりもします。
「侵入」と「侵略」の違い
侵入と侵略は文字表記を見比べてみると、即座に2文字目の漢字が入と略という違いがある事に気付く事が可能です。
所が最初の文字は同じ侵の漢字であり、共に漢字2文字で表記可能な言葉同士なので似た印象を受ける人は珍しくありません。
とはいえ2文字目の漢字に違いがある事で、表す意味には明確な違いがあるので、そこを理解すればきちんと使い分けを行う事が出来ます。
まず侵入は、他人の土地等の入ってはいけない場所に無断で入る事を意味する言葉です。
一方の侵略は、他国に攻め入る事によりその土地や財産を強引に奪い取る事を示します。
まとめ
2つの言葉はどちらも最初に侵の漢字が使用されており、漢字2文字で表記可能な言葉同士です。
そのため似た様な印象を受ける言葉同士ですが、2文字目に明確な漢字の違いがある事で、示す意味には相違点を見出す事が可能となっています。
ちなみに侵入は、他者の領域に許可無く入り込んでしまう事を表現する言葉として使用されているのです。
対する侵略は、他国に対して武力を駆使して攻め入り、その国の土地や資源等を奪い取ったり、その国の主権を侵害する事を示す際に用いる言葉となっています。