「活性化」と「活発化」の違いとは?分かりやすく解釈

「活性化」と「活発化」の違い生活・教育

この記事では、「活性化」「活発化」の違いを分かりやすく説明していきます。

「活性化」とは?

「活性化」「かっせいか」と読みます。

言葉を細かく分けると、「活性」+「化」にすることが出来ます。

「活性」は、「科学的に活き活きと化学反応が起きている様子」を表しています。

「化」は、「前の言葉の状態になるようにする」という意味があります。

これらを一般的な意味合いに置き換えると、「活性化」とは「物事が勢いよく盛んになるようにすること」というニュアンスであることが分かります。


「活発化」とは?

「活発化」「かっぱつか」と読みます。

言葉を細かく分けると、「活発」+「化」にすることが出来ます。

「活発」は、「科学的な反応がより勢いを増して盛んになる様子」を表しています。

「化」は、「前の言葉の状態になるようにする」という意味がありますので、「活性化」「物事が順調に進み、より勢いを増してさらに盛んになるようにすること」というニュアンスになります。


「活性化」と「活発化」の違い

「活き活きと化学反応が起こっている」+「そういう状態へと変化させること」「活性化」であるとするならば、現状は、“穏やかな状態である”ということになります。

対して、「より勢いが増すようにする」+「そういう状態へと変化させること」「活発化」であるとするならば、現状は、“問題なく活動している状態である”ということになります。

つまり、比較的穏やかな状態に対してきっかけを与え、勢いをつけるのが「活性化」で、問題なく活動しているが、さらに勢いを増して盛んになるように働きかけるのが「活発化」といった違いがあることが分かります。

「活性化」の例文

「町おこしイベントを企画して、地方経済の活性化を図ります」
「町おこし」とは、人々の暮らしが豊かになるように、その町の産業や特色を生かし、地方経済を盛んにする取り組みのことです。

つまり、町おこしによって、勢いをつけるきっかけを与えている、ということが出来ます。

「脳トレゲームは、脳の活性化に役立ちます」
ゲーム感覚で、脳の回転を活き活きとさせることが出来るのは、画期的です。

多くの人が脳トレゲームを楽しんで、大ブームになりました。

人間にとって、脳の活性化は永遠のテーマと言えます。

ですから、クイズ番組などでも、脳トレをテーマにした内容が、大人気となっています。

「活発化」の例文

「〇〇火山は活火山として有名ですが、研究者によりマグマの活発化が発表され、地元住民が心配しています」 火山の噴火は、度々大ニュースになります。

マグマの動きが活発になると、その分、噴火の危険性も高まります。

火山噴火は自然現象ですが、そのメカニズム解明から噴火予知の研究が進められています。

「部活動の活発化を推進する」
生徒が積極的に部活動に取り組むということは、生徒自身が学校に来る目的にもなり、日々の学びへのモチベーションにも繋がるため、学校としては、部活動の活発化は何としても推し進めたいところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「活性化」「活発化」は、どのような状態からの変化であるか、という違いがあることが分かりました。

人間の本質として、勢いよく物事が前に進んで行くというのは、生命の活発化とも言えます。

課題の改善に取り組むということは、「活性化を図る」と言い換えることが出来そうです。

ビジネスシーンや日常でも、みなさんの周りの物事について、“活性化”“活発化”に取り組んでみてはいかがでしょうか。