1日のうち遅い時間帯を指す言葉に「午後」と「夜」があります。
具体的にはどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「午後」と「夜」の違いについて解説します。
「午後」とは?
「午後」とは、「正午から日付が変わるまでの時間」を意味する言葉です。
「午後」の使い方
日付が変わってから12時間後が「正午」です。
正午は1日の前半と後半の境目に当たるちょうど真ん中の時刻であり日付が変わってから正午までの時間を「午前」、正午から日付が変わるまでの時間を「午後」といいます。
「午後」というのは文字通り「正午の後」を表します。
一日のうち後半部分の12時間を指す言葉であり起点となる正午を午後0時、日付が変わる瞬間午後12時として12等分し「午後1時」「午後3時18分」などの形で時刻を表します。
もっと簡単に説明するならば「午後」とは「1日の後ろ半分にあたる時間」です。
前の半分が「午前」後ろ半分が「午後」であり1日24時間を半分ずつの12時間に区分しています。
「夜」とは?
「夜」とは、「日没してから日が昇るまでの時間」を意味する言葉です。
「夜」の使い方
一般的に「夜」は「太陽が沈んで姉妹陽の光が差さない暗闇の時間帯」を意味します。
地球は24時間で一周する自転運動をしていますが、地図上のある地点が自転により太陽の見えない位置に移動すると「夜」が訪れます。
太陽の光が届かない位置に移動するため光が失われ一体は暗闇に閉ざされます。
「夜」がどの程度の時間なのかは季節や緯度によって変わりますが、その理由は地軸の傾きです。
地球の自転軸は太陽に対して太陽に対して約23. 5度傾いているため季節や緯度により「夜」の長さが異なり、日本だと夏は「夜」が短く冬は長くなります。
北極圏付近では地軸の傾きにより一日中体用が沈まない「白夜」と呼ばれる時期があります。
このような地方では「夜」が指すのは太陽が沈む時間ではなく24時間のうち18時頃から朝の6時頃までの時間です。
「午後」と「夜」の違い
「午後」と「夜」の違いは「絶対的な基準」です。
「午後」は1日のうちの後ろ半分、24時間表記だと12時から24時までの時間帯を指す言葉であり絶対的な基準によって定義されています。
それに対し「夜」というのは太陽が沈んで見えないくらい時間を指す言葉なので季節や場所によって時間が異なります。
完全に太陽が沈みきらず薄暗い夕方の時間帯を「夜」に含めることもあれば、まだ暗く太陽が登る前であっても目が冷めて活動していれば大半の人は「夜」ではなく「朝」だと認識するなど絶対的な基準は存在せずあいまいさが見られる表現です。
「午後」の例文
・『昼休みが終わり午後の授業が始まった』
・『今日は午後から雨が降るそうだ』
「夜」の例文
・『夜になる前に片付けを終わらせたい』
・『夜になるとほとんどの店が閉まってしまう』
まとめ
「午後」と「夜」はどちらも当たり前のように日常会話で使う言葉ですがあらためて意味を考えてみると深く考えずに使っていた事実に気付かされます。
気象業界などではかなり厳密に使い分けられているので言葉の表す内容をきちんと知っておきましょう。