「国立公園」と「国定公園」と「国営公園」の違いとは?分かりやすく解釈

「国立公園」と「国定公園」と「国営公園」の違い生活・教育

日本は、国土面積の約7割に迫る森林面積を持つ緑豊かな国です。

そんな緑豊かな中において、「国立公園」「国定公園」「国営公園」と呼ばれている場所があります。

地図を見た時に目にする言葉でもありますが、これらの違いは一体どこに在るのでしょうか。

この記事では、「国立公園」「国定公園」「国営公園」の違いを分かりやすく説明していきます。

「国立公園」【こくりつこうえん】とは?

「国立公園」とは、日本の代表的な風景として他に紹介できるような景勝地の中で、環境大臣が指定し環境省が管轄する場所のことを指します。

公園と聞くと、ある特定のひとつの施設といったイメージがありますが、「国立公園」で指定されてるエリアは施設という概念ではなく、とても広大なものとなります。

たとえば、1934年12月4日に指定された日光国立公園は、面積114,908 haにもなり、福島県・栃木県・群馬県にまたがっている「国立公園」です。

「国立公園」とは、ひとつの施設という概念ではなく、そのエリア一帯のことを指すものです。

その為、「国立公園」として指定されるものは自然の風景だけではなく、神社仏閣などの建物も日本の代表的な風景の対象となります。

2021年11月時点で、日本全国で34か所のエリアが「国立公園」として指定されています。


「国定公園」【こくていこうえん】とは?

「国定公園」とは、「国立公園」を指定する基準に則って環境大臣が指定する場所で、管轄はその場所を所有する都道府県が行います。

2021年3月時点で、日本全国で58か所のエリアが「国定公園」として指定されています。

「国立公園」と同じく、特定の施設を指すものではなく、その辺り一帯を指すものです。

あえて位置づけをするとすれば語弊があるかもしれませんが、「国立公園」の下に「国定公園」があるようなイメージです。


「国営公園」【こくえいこうえん】とは?

「国営公園」とは、都市公園法の条件を満たす公園や緑地のことで、国土交通省が設置し管轄するものです。

2021年11月時点で、日本全国に18か所のエリアが「国営公園」として設置されています。

「国営公園」は、「国立公園」「国定公園」とは異なり、一帯ではなく施設としての意味合いが強いものです。

その中で、ひとつの施設を指して「国営公園」とする場所があったり、複数の小さい公園が集まってひとつの「国営公園」としていたりと形態は様々です。

「国立公園」と「国定公園」と「国営公園」の違い

「国立公園」とは、「環境大臣が指定し環境省が管轄する地域一帯」のことを指しています。

「国定公園」とは、「環境大臣が指定し都道府県が管轄する地域一帯」のことを指しています。

「国営公園」とは、「国土交通省が設置し管轄する施設」のことを指しています。

まとめ

「国立公園」「国定公園」「国営公園」について述べてきましたが違いがわかりましたでしょうか。

同じ「公園」でも、解釈の違いや管轄する所の違いがありました。