「道理」「理屈」「屁理屈」はご存知でしょうか。
この記事では、「道理」「理屈」「屁理屈」の違いを分かりやすく説明していきます。
「道理」とは?
「道理」は「どうり」と読みます。
「道」という字には、「人の守るべきみち」「物事のみちすじ」という意味があります。
「理」は、「ことわり」や「物事のすじみち」という意味をもっています。
「道」と「理」で構成される「道理」には2つの意味があります。
1つは「そうあるべき当然のすじみち」「正しい論理」という意味です。
一般的には「道理を尽くして説明する」や「無理が通れば道理がひっこむ」といった使い方をします。
そしてもう1つは「わけ」「理由」という意味です。
「そんなことが許される道理がない」といった使い方が一般的です。
「道理」の例文
・『道理で彼らが彼女の申し出を断ったわけだ』
・『彼にはものの道理がわかっていない』
・『君もそうかもしれないと考えるのが道理だ』
「理屈」とは?
「理屈」は「りくつ」と読みます。
「理」は前述したように、「ことわり」や「物事のすじみち」という意味です。
「屈」は「詰まる場所」といった意味を含んでいます。
「理」と「屈」で構成される「理屈」には2つの意味があります。
1つは「もっともな理論」「筋の通ったわけ」「道理」という意味です。
「理屈に合わない」「そう理屈どおりにはいかない」といった使い方が一般的です。
もう1つの意味は「理論ばかりにかたよること」「無理につじつまを合わせた条理」です。
「理屈屋」といった使い方は日常的に使う言葉です。
「理屈」の例文
・『彼女は理屈の上でしか貧乏を知らない』
・『彼はその理屈がわからないほどばかではない』
・『彼は理屈をこねるのに精力を注ぐきらいがある』
「屁理屈」とは
「屁理屈」は「へりくつ」と読みます。
「屁」は、「へ」や「おなら」という意味をもっています。
「理」は前述したように、「ことわり」や「物事のすじみち」、そして「屈」も前述したとおり「詰まる場所」といった意味です。
「屁」と「理」、そして「屈」で構成される「屁理屈」は、「道理に合わない理屈」という意味になります。
「屁理屈を並べる」や「屁理屈を捏ねる」といった使い方をします。
「屁理屈」の例文
・『お前の屁理屈はもう聞き飽きたよ』
・『屁理屈ばかり並べて、お前の言ってること全然筋が通ってないよ』
・『屁理屈言ってんじゃねえ』
「道理」と「理屈」と「屁理屈」の違い
以上が「道理」「理屈」「屁理屈」の用語の意味です。
「道理」と「理屈」はほとんど同じ意味をもっています。
ですが、ニュアンスは違ってきます。
同じ意味でも「道理」に比べて「理屈」は、ネガティブなイメージで使われることが多いです。
そして「屁理屈」は「道理」や「理屈」とは違い、「道理に合っていない」という意味です。
まとめ
以上が「道理」「理屈」「屁理屈」の違いです。
「道理」と「理屈」は意味がほとんど同じだが、「理屈」の方がネガティブなイメージで使われることが多い。
そして「屁理屈」は「道理」「理屈」とは逆の意味で、「道理に合わないこと」を表します。