この記事では、「一門」と「一派」と「一味」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一門」とは?
「一門」は「いちもん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「同じ家系や家族の人々」という意味で、家族や親戚など血縁関係にある人たちことです。
2つ目は「仏教などで、同じ宗派の人々」という意味で、宗派で総本山があることから来ています。
3つ目は「学問・武芸・芸能などで、同じ指導者の教えを受けた人たち」という意味で、同じ場所や指導者の元で勉強や修行をした人のことです。
上記に共通するのは「同じ場所出身」という意味です。
「一門」の使い方
「一門」は名詞・形容動詞として「一門だ・である」「一門出身」「〇〇一門の徒」などと使われます。
基本的に、同じ家系の人達や、同じ場所や指導者のもとで修業した人たちに使われる言葉です。
「一門」の例文
・『天台一門の総本山は比叡山延暦寺である』
「一派」とは?
「一派」は「いっぱ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「学問・武芸・宗教などで、元の流儀から分かれたもの」という意味で、本家から分裂して別のやり方を持つ集団のことです。
2つ目は「政治などで、主義主張や目的などを同じくする人たちの集団」という意味で、同じ主義を持って活動する人たちの集まりことです。
上記に共通するのは「主義主張が同じ」という意味です。
「一派」の使い方
「一派」は名詞・形容動詞として「一派だ・である」「一派に属する」「一派を立てる」などと使われます。
基本的に、元の流派から分かれた流派のことや、主義主張を同じくして活動する人たちの集まりに使われる言葉です。
「一派」の例文
・『踊りの本家から離れて一派を立てる』
「一味」とは?
「一味」は「いちみ」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「食べ物で一つの味や一つの品」という元の意味で、それだけの味しかしないことです。
2つ目は転じて「良い意味・悪い意味で同じ目的を持って集まった仲間」という意味で、特に入会登録などはなく、自主的な集まりのことです。
上記に共通するのは「一つの目的」という意味です。
「一味」の使い方
「一味」は名詞・形容動詞として「一味だ・である」「一味に加わる」「悪党一味」などと使われます。
基本的に、食べ物で一つの味のことや、転じて良い意味・悪い意味で同じ目的で集まった同志に使われる言葉です。
「一味」の例文
・『彼は腕を見込まれて山賊の一味に加わった』
「一門」と「一派」と「一味」の違い
「一門」は「同じ家系の人達や、同じ場所や指導者のもとで修業した人たち」という意味です。
「一派」は「元の流派から分かれた流派」「主義主張を同じくして活動する人たちの集まり」という意味です。
「一味」は「食べ物で一つの味」「良い意味・悪い意味で同じ目的で集まった同志」という意味です。
まとめ
今回は「一門」と「一派」と「一味」について紹介しました。
「一門」は「同じ系列の人達」、「一派」は「主義主張が同じ」、「一味」は「良い意味・悪い意味で目的が同じ」と覚えておきましょう。