一つの物を全体に入れるだけで様変わりします。
それを、「盛り込む」と言いますか、それとも「織り込む」と言いますか。
この記事では、「盛り込む」と「織り込む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「盛り込む」とは?
器に食べ物を盛って入れることです。
全体の中の一部として入れる、組み入れるという意味があります。
「織り込む」とは?
織物で地とは異なる糸などを織物の中へ混ぜて織り、模様などを作ることです。
一つの物事の中に他の物事を含めるという意味があります。
「盛り込む」と「織り込む」の違い
「盛り込む」と「織り込む」の違いを、分かりやすく解説します。
「盛り込む」と「織り込む」は、両方とも一つの物を他の物に入れるという意味では同じですが、少し使い方が違います。
食べ物に関するものは「盛り込む」、糸に関するものは「織り込む」を使います。
また、他の物に関して使うときは両方とも使えますが、「盛り込む」は全体と似たようなものをたくさん入れ込むときに使い、「織り込む」は全体とは少し変わった、違うものを入れ込むときに用います。
「盛り込む」の例文
「盛り込む」の例文を紹介していきます。
・『このパフェには季節の果物がふんだんに盛り込まれています』
食べ物なため「盛り込む」が適していて、「織り込む」には言い換えられません。
・『あなたが主催のパーティーは面白そうな企画が盛り込まれていますね』
食べ物でも糸でもないため、「織り込む」でも良いですが、少ない数しか面白い企画がないように聞こえてしまいます。
面白い企画が多くあるという意味から「盛り込む」の方がいいでしょう。
・『彼は旅行の予定表に様々な計画を盛り込んでいたため、回りきれませんでした』
盛り込んだ方が楽しくなりますが、やり過ぎると失敗することもあります。
「織り込む」だと「盛り込む」より計画の数が少ない印象に聞こえますが、言い換えられます。
「織り込む」の例文
「織り込む」の例文を紹介していきます。
・『私はこの爽やかな青色の生地に赤い糸を織り込みました』
糸に関しては「織り込む」が適していて、「盛り込む」は使えません。
・『あなたの考えた企画を織り込んでみて、本当によかったと思いました』
「盛り込む」でも言い換えられますが、全体のイメージや今までとは違う、新鮮な企画などを入れたときは、「織り込む」が良いでしょう。
・『映画では、原作とは違う展開が織り込まれています』
「盛り込む」でも良いですが、原作とは多くの部分が違うように聞こえ、原作ファンにとってはあまり良い印象ではないでしょう。
原作とは少し違うことを強調したいときは「織り込む」が適しています。
まとめ
「盛り込む」と「織り込む」は両方とも一つの物を全体に入れるという意味では同じですが、使い方が少し違います。
「盛り込む」は、食べ物に関することか、たくさんの物を入れるときに使い、「織り込む」は糸に関することか、全体とは少し違う物を入れるときに使います。
「盛り込む」も「織り込む」も、一工夫入れることで改良されることは多くなります。
今まで通りばかりではなく、様々な人の意見を聞いて、より新しく、良いものを作っていけるように意識しましょう。