この記事では、「上がる」と「挙がる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上がる」とは?
「上がる」は、上下するものにおいて上方向に行くことのほか、下に向いている物を上向きにすることです。
例を挙げますと、「階段を上がる」というのは、上下するものにおいて、上方向側に進行することになり、下に向いている物を上向きにするのは、「釣り上がる」という具合に自然に上方向に向くと記します。
どちらかというと、「上がる」は、上下運動を重視した動作だと考えるとよいと思われます。
よって、「凧が上がる」というもの、連続する上下運動から成り立っており、凧が上昇することを意味しますが、これを「挙げる」とした場合、こぶしを突き上げる動作のみで凧が自発的に上昇するとなるので無理だと思われます。
「挙がる」とは?
『挙がる」は、基本的には、「上がる」と同じであると考えてよいのですが、この言葉は手のようなものを上方向に挙げることを指し、腕の動作を指し示す言葉です。
階段は足の動作を指すのですが、「挙がる」は腕の動作を指します。
また、形式に従い何かを実行することも「挙がる」と呼び、この場合、式典などが「挙げる」という形で示されます。
と言いますのも、「挙がる」とか、「挙げる」というのは、こぶしが関係してまして、腕を挙げている行為が関係しており「手を挙げる」というのはこぶしを上側につき上げることからこちらの文字を使うのです。
「上がる」と「挙がる」の違い
両者の違いは、上下するものであると定めた場合、上がる「は、足の動作のほか、腕の動作を指し、「挙がる」は、足の動作を指し示さないという違いです。
そのうえで、上下する以外にも意味合いがあるとした場合、『上がる』は自然に上方向に向く行為であるに対して、「挙がる」は、一定の形式に従って行動し、行動した結果を『挙がる」とか「挙げる」と言います。
「上がる」の例文
・『階段を上がる途中である』
この例は、上下することを指しており、「上がる」が指し示すのは階段です。
なお、上がるは、実は腕の上下も指すのですが、このケースは、足の上下運動です。
「挙がる」の例文
・『挙手が挙がる』
この例は、手を上に突き上げるというだけです。
『挙がる』とは、上下運動にて上に動かすことになり、この例では手を上に動かしたという例になります。
なお、挙手が上がるでもよいのか?ですが、腕の動かし方が重要で、連続して腕を上下に動かす場合、「上がる」になりますが、連続しない上下運動、もしくは手を上方向に動かす場合は、「挙がる」です。
まとめ
『上がる』という言葉が成立するのは、上下運動にあり、連続するか否かだと考えると区別がつけやすいです。
なので、連続運動によって上下する行為は、階段で「階段を上がる」になります。
一方、「手が挙がる」は一時的で、連続しないので、手が上に行けば次は下がり、その後は連続しないと考えるとよいでしょう。
なお「挙がる」は、こぶしを突き上げる行為から来た文字なので、手が関係することに使用すると考えてもよいです。
だから、「手を挙げる」というのは、こぶしが関係しておりこぶしを突き上げる行為から来ていると考えます。
『上がる」と『挙がる』、どっちだっけ?となった場合、凧で考えるとわかりやすく、自分から上昇することができれば、「挙がる」でそうではないから、『上がる』なんだと考えるとよいです。