恐ろしさを意味する言葉として「ホラー」と「テラー」がありますが、具体的にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「ホラー」と「テラー」の違いについて解説します。
「ホラー」とは?
「ホラー」とは、「得体のしれない恐ろしさ」を意味する言葉です。
「ホラー」の使い方
恐怖という感情はさまざまなきっかけで呼び起こされます。
恐ろしいと思う気持ちの中でも「正体不明で得体のしれないものに感じる恐怖」が「ホラー」です。
現実離れしていたりわけが分からなかったりなど「日常とはかけ離れた出来事や物事によって呼び起こされる恐怖」が「ホラー」であり何がなんだか訳のわからないことに由来する恐ろしさに対して使われる表現です。
一般的に「ホラー」という場合は幽霊や妖怪、超常現象や都市伝説など「真相のはっきりしない物事に対して感じる恐怖」という意味合いで使われています。
理屈に合わない出来事や合理的な説明がつかない減少など道の出来事に対して感じる恐れやおののきを表します。
「テラー」とは?
「テラー」とは、「生命の危機に対して感じる恐ろしさ」を意味する言葉です。
「テラー」の使い方
銃で打たれそうになったり高いところから落下しそうになったり乗っていた飛行機が墜落しそうになったりなど「具体的に安全が脅かされケガや命の危機が間近に迫っていることに対して抱く恐怖」を「テラー」と表現します。
非合法な破壊活動のことを「テロ」といいますが「テラー」とテロは同じ語源を持つ言葉であり「生命を危険にさらす恐ろしい活動」がテロ、非合法活動に対して抱くような恐怖感が「テラー」です。
現実として迫っている危機や現実感を持って危険だと感じられる減少に対して抱く恐ろしい気持ちが「テラー」なので具体的で結果が想像しやすい恐ろしい出来事が対象になります。
一般的は「配慮や気遣いのない冷酷で非情な恐ろしさ」に対して使われることが多く、人にとって抗いがたい本能に基づいて感じられる恐怖が「テラー」の意味合いです。
「ホラー」と「テラー」の違い
「ホラー」と「テラー」の違いは「現実感」です。
「ホラー」は幽霊や悪魔、超能力や運命など現代科学では説明できない非現実的なものに対して抱く恐怖を意味します。
「テラー」は事故や災害、人の手による犯罪や暴力など具体的に説明がつく現実の恐怖を指します。
ある物事に対しわけが分からずうまく説明できないがとにかく感じてしまう恐怖の感情が「ホラー」、論理的に説明できて具体的に差し迫っている危機に対して感じられる身の危険が原因の恐ろしさが「テラー」という違いで区別されます。
「ホラー」の例文
・『突然人が消えてしまったとはまるでホラーのような話だ』
・『幽霊が暴れまわるストーリーのホラー映画を鑑賞する』
「テラー」の例文
・『仮想の最中に息を吹き返したという話はまさにテラーである』
・『極限のテラーを感じられると評判のジェットコースターに乗る』
まとめ
同じ恐怖を意味する言葉でも「ホラー」と「テラー」では恐怖の根源が違います。
日本語では明確に区別される表現ではないため混同されがちですがそれぞれ指している感情は異なるので混同しないでください。