この記事では、「モラハラ」と「パワハラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モラハラ」とは?
モラハラは、モラルハラスメントの略語です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、道徳や倫理といった意味のモラルの略であるモラの文字に、嫌がらせといった意味があるハラスメントの略であるハラの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそモラハラは、暴力ではなく言葉遣いや態度により相手に嫌がらせを行い、いじめる事を表すのです。
「モラハラ」の言葉の使い方
モラハラは、精神的暴力や精神的虐待といった意味に使われる言葉となっています。
肉体的な暴力ではなく、態度や言葉により相手を精神的に追い詰める行為であり、職場や家庭等、場所を限定せずに使用される言葉です。
モラハラを行う対象も限定されず、職場の上司や両親、配偶者に恋人等、生活に関わる人間関係全般に渡っている点がポイントだったりします。
「パワハラ」とは?
パワハラは、パワーハラスメントの略語です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、力や支配力といった意味を持つパワーの略であるパワの文字に、人を困らせるといった意味を有するハラスメントの略であるハラの文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事からパワハラは、職場における地位や人間関係を利用して、相手を精神的に追い詰めたり肉体的な苦痛を与えたりする行為を示すのです。
「パワハラ」の言葉の使い方
パワハラは、職場での立場を利用しつつ、相手に対し嫌がらせをしたり、心身に苦痛を与える行為に対して用いられる言葉となっています。
基本的に職場での人間関係に対して使用される言葉ですが、上司と部下という関係性だけでなく、同僚や部下から上司、或いは取引先といった様々な関係性の中で起こり得る問題の総称です。
「モラハラ」と「パワハラ」の違い
モラハラとパワハラの文字表記を並べて見比べてみると、最初の2文字のカタカナが、モラかパワかという違いに気付く事が出来ます。
ただしそれ以降は同じハラの文字が使用されており、どちらもいじめや嫌がらせに関連した意味を持つため、混同してしまう恐れは十分にある言葉同士です。
とはいえ最初の2文字が違う事で、表す意味合いにも違いが生まれています。
まずモラハラは、言葉や身振り等で相手を威圧したり尊厳を傷つける等して、精神的に追い詰める行為に対して使われる言葉です。
職場や家庭といった様々な場所で起こり得るその様な行為に対して、使用出来ます。
一方のパワハラは、職場の人間関係において、立場を利用する等して相手をいじめたり威圧する行為に対して用いられる言葉です。
まとめ
2つの言葉はどちらも、ハラスメントの略語であるハラの文字が使用されており、共に相手に嫌がらせをする、という意味を所有しています。
所が最初の2文字に明らかな文字の違いがある事で、示す意味のニュアンスには相違点を見出す事が可能です。
ちなみにモラハラは主に職場や家庭内等において、暴力ではなく言葉や振る舞いで相手を威圧したり嫌がらせを行う事を表現する言葉となっています。
対するパワハラは、仕事上の立場や関係性を利用して、相手を威圧したり嫌がらせを行う事を示す言葉です。