「買う」と「購う」の違いとは?分かりやすく解釈

「買う」と「購う」の違い生活・教育

この記事では、「買う」「購う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「買う」とは?

「買う」には5つの意味があります。

1つめは、買い手が売り手に金銭を払って自分のものにすることです。

普段買い物をするときにこの行為を行っています。

コンビニで飲み物が欲しいときには、飲み物を持ってレジに行き、買い手が店員に代金を渡します。

これによって自分のものになります。

2つめは、自分が行ったことがもとで、好ましくないこと身に受けるです。

「人の恨みを買う」などといいます。

この場合は、自分が行った何らかの事柄によって、他人からの好ましくない感情を身に受けるという意味になります。

3つめは、進んで受け持つです。

「喧嘩を買う」などの使い方をします。

喧嘩はできれば避けたいものです。

この場合、避けたいものをわざわざ自分から引き受けています。

4つめは、そのものの役に立つ度合いなどを認めるです。

「努力を買う」などのことをいいます。

5つめは、金銭を支払って売春婦などと遊び興じることです。


「買う」の使い方

いくつもの意味がありますが、日常的には商品やサービスに対して金銭を渡して自分のものとするという意味で使用しています。


「購う」とは?

「あがなう」と読みます。

この読み方は音訓表にはありません。

あるものを犠牲にしたり失ったりする代わりに、何かを手に入れるです。

また、買い求めるという意味もあります。

希少な古本は、当時新品で売られていたときの価格よりも高い値が付けられることがあります。

中には驚くほどの価格のものも存在しています。

大金を払って古本を購入することは、この言葉が意味するものにあてはまります。

多くの金銭を犠牲にして、代わりに古本を手に入れています。

「購」という漢字は、「購入」「購読」などの熟語を作ることからもわかるように、金銭を支払って自分のものにする意味合いがあります。

「購う」の使い方

何かを犠牲にして、何かを手に入れることを指して使用する言葉です。

欲しいものを手に入れるという意味でも使われることがあります。

「購」という漢字は常用漢字ですが、「あがなう」は音訓表にはのっていない読み方です。

「買う」と「購う」の違い

「購買」という熟語を作るため、同じ意味のように感じますが、それぞれ意味が違います。

前者は、売り手に対して買い手が金銭を渡して、物などを自分のものにすることです。

後者は、あるものを犠牲にして、あるものを手に入れることです。

「買う」の例文

・『欲しかった靴を買う』
・『スーパーで野菜を買う』
・『飲み物を買うためにコンビニに行く』
・『ゲームを買う』

「購う」の例文

・『大金を支払って古本を購う』
・『購う理由を知りたい』
・『命を賭して名声を購う』
・『名画を購う』

まとめ

一方は金銭を支払って自分のものにすること、もう一方はあるものを犠牲にして何かを手に入れることです。

それぞれの言葉の意味は異なります。