この記事では、「出会う」と「巡り合う」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を区別しましょう。
「出会う」とは?
出会う(であう)とは、たまたま顔を合わせること。
家の近くで偶然、クラスメートを見かけるような状況をいいます。
約束していないのに、出くわすこと。
思いがけずに鉢合わせすることが「出会う」です。
出会うという言葉を分解してみると「出る」と「会う」に分かれます。
「出る」とは外出すること。
そして「会う」は、顔を見ることです。
電車やバスの中、そしてスーパーやコンビニで、たまたま知人にあう状況を「出会う」といいます。
思いがけない再会が「出会う」です。
「巡り合う」とは?
巡り合う(めぐりあう)とは、会いたい人にようやく出会うこと。
ずっと追い求めていた人と、ついに会えた感動的なシーンをいいます。
運命の赤い糸にたぐり寄せられて、結ばれるような状況をいいます。
もともと巡り合うは「巡る」と「合う」が組み合わさった用語になります。
「巡る」には「あちこち歩く」という訳があります。
そして「合う」は「対面する」こと。
そのため離れ離れになっていた人同士がついに再会すること、ずっと探していた物や人に合うことを「巡り合う」といいます。
待ちわびていた出会いが「巡り合う」です。
「出会う」と「巡り合う」の違い
「出会う」と「巡り合う」の違いを、分かりやすく解説します。
・たまたまの「出会う」ようやくの「巡り合う」
「出会う」と「巡り合う」はどちらも似ているフレーズです。
おさらいすると偶然、街でばったり会うのが「出会う」です。
ご近所さんやクラスメート、ママ友などに、ばったり出くわすことをあらわします。
たまたま時間帯が重なって、同じ場所にいたことが「出会う」です。
そして「巡り合う」は、ずっと待ちわびていた出会いをいいます。
生き別れになった兄弟との再会、運命の人との出会いをいいます。
また巡り合うは、根気よく探していた理想のグッズを見つけることもあらわします。
「出会う」が日常生活の延長にある、何気ない再会をあらわすのに対して「巡り合う」は追い求めていた人や物をついに見つけるという訳があります。
言葉の重みを比べてみると「出会う」よりも「巡り合う」の方が情緒的で奥深い印象があります。
ちなみに「出会う」を名詞にかえると「出会い」。
「巡り合う」を名詞にすると「めぐりあい(巡り合い)」になります。
「めぐりあい」の方が芸術的な言い方なので、映画やドラマのタイトルにもなっています。
同じ「会う」でも、それぞれの言葉の雰囲気は大きく異なっています。
まとめ
「出会う」と「巡り合う」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「会うこと」をあらわした表現です。
「出会う」は街中で、たまたま知り合いに会うことをいいます。
そして「巡り合う」は欲しかった物や、好きな人に再会することです。
より情熱的なのは「巡り合う」になります。