この記事では、「香り」と「薫り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「香り」とは?
「香り」とは、鼻で感じられる良いにおいのことを言います。
「香り」を使った例文をいくつかご紹介します。
『この庭園は辺り一面、花の良い香りが漂っています』、『ほうじ茶の香ばしい香りはホッとできますし、心が癒されます』、『私はコーヒーの香りが好きです』、『彼女の傍を通ると、いつもかすかな良い香りがしてきます』、『香水の香りの好みは人それぞれです』
「薫り」とは?
「薫り」とは、抽象的、比喩的に感じられるかおりのことを意味しています。
「薫り」を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『初夏の薫りを感じられる季節となりました』、『この店は古くからあり、昭和モダンの薫りが漂う喫茶店です』、『この地域は芸術の薫りが溢れた独特の雰囲気があります』、『私は子供のころから異国の薫りに憧れていました』、『ハワイに住む友人から届いた手紙からは、南国の薫りを感じることができました』
「香り」と「薫り」の違い
「香り」と「薫り」の違いを、分かりやすく解説します。
「香り」とは、鼻で感じることのできる良いにおいのことを意味します。
一方、「薫り」は抽象的、比喩的に感じられるかおりのことを言います。
「香り」は鼻で嗅ぐことができる良い匂いで、「薫り」は趣きや雰囲気、味わいなどを表現した言葉なので、その点が異なっています。
まとめ
「かおり」には「香り」と「薫り」の他にも「芳り」があります。
「芳り」は「芳しい(かんばしい)」と言う意味があり、良いにおいや良い評判、または立派であることを表しています。
同じ「かおり」と読む言葉でも違った漢字で表現することによって、それぞれの意味を伝えることができます。
「香り」や「薫り」は人名にも使われています。
「香」、「薫」の名前もありますが、他の言葉と組み合わせる場合もあり、さらに良い意味を持たせることができます。
「名は体を表す」と言う言葉がありますが、名は実体をよく表していると言う意味があります。
生まれた時からそれぞれが持っているものが名前です。
何らかの意味や願いを込められて名前は付けられています。
その名前がしっくりきたから付けられているわけで、それはやはりその人の本質を表すようなものをその言葉が持っているのだとも考えられるでしょう。
名前は人に限らず、物や他の動植物など、すべてものにあります。
それぞれの名前の由来を調べてみるのも面白いかもしれません。
できるだけ「香り」と「薫り」のように良い気分になれるような言葉を多く使っていきたいものです。
気分が良くなると、周りの見える景色も心地よいものに変わっていきます。
同じ状況でも良い視点で物事を見ていくことが出来るようになると、さらに良い方向へ進みやすくなるでしょう。
自分が良いと感じられる「香り」や「薫り」を探したり、見つけることで素敵な毎日を実感できるようになるかもしれません。