この記事では、「しぶとい」と「くどい」と「しつこい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しぶとい」とは?
「しぶとい」の意味は以下の通りです。
1つ目は「強気でものごとに気おくれしないこと」という意味で、おじけてびくびくしない様子のことです。
2つ目は「困難にあっても負けずに粘り強いこと」という意味で、逆境にあってもへこたれない精神を持っていることです。
上記に共通するのは「へこたれない」という意味です。
「しぶとい」の語源は、「強太い」「為太い」「死太い」など様々な説があります。
「しぶとい」の使い方
「しぶとい」は形容詞として使われたり、副詞として「しぶとく食い下がる」などと使われたり、名詞として「持ち前のしぶとさ」などと使われたりします。
基本的に、困難にあってもへこたれず、粘り強く続けていく精神に使われる言葉です。
「しぶとい」の例文
・『彼は一度断ってもしぶとく食い下がって来る』
「くどい」とは?
「くどい」の意味は以下の通りです。
1つ目は「同じようなことを何度も繰り返してうんざりする」という意味で、長々と続いて不快な様子のことです。
2つ目は「味付けや色合いが強すぎる」という意味で、感覚に刺激が残る様子のことです。
上記に共通するのは「度が過ぎる」という意味です。
「くどい」の語源は動詞「口説く(くどく)」で、「熱心に何度も言う」という意味です。
「くどい」の使い方
「くどい」は形容詞として使われたり、副詞として「くどく感じる」などと使われたり、名詞として「くどさが残る」などと使われたりします。
基本的に、同じ様なことを何度も繰り返してうんざりと不快に感じる様子に使われる言葉です。
「くどい」の例文
・『記者会見でマスコミの質問がくどいと感じた』
「しつこい」とは?
「しつこい」の意味は以下の通りです。
1つ目は「色・味・匂いが強すぎて、いつまでも残る」という意味で、ある要素が濃厚過ぎていつまでも付きまとうことです。
2つ目は「つきまとって煩わしい」という意味で、執念深くて不快に感じる様子のことです。
上記に共通するのは「つきまとって不快」という意味です。
「しつこい」の語源は「執濃い」で、「はなはだしく取りついて離れないこと」という意味です。
「しつこい」の使い方
「しつこい」は形容詞として使われたり、副詞として「しつこく言い寄る」などと使われたり、名詞として「しつこさを抑える」などと使われたりします。
基本的に、ある要素が強すぎていつまでも残ったり、つきまって煩わしい様子に使われる言葉です。
「しつこい」の例文
・『元カレがいつまでもつきまとってしつこい』
「しぶとい」と「くどい」と「しつこい」の違い
「しぶとい」は「困難にあってもへこたれず、粘り強く続けていく精神」という意味です。
「くどい」は「同じ様なことを何度も繰り返してうんざりと不快に感じる様子」という意味です。
「しつこい」は「ある要素が強すぎていつまでも残ったり、つきまって煩わしい様子」という意味です。
まとめ
今回は「しぶとい」と「くどい」と「しつこい」について紹介しました。
「しぶとい」は「粘り強い」、「くどい」は「何度も繰り返して不快」、「しつこい」は「つきとって煩わしい」と覚えておきましょう。