「言い訳」と「事実」の違いとは?分かりやすく解釈

「言い訳」と「事実」の違い生活・教育

この記事では、「言い訳」「事実」の違いを分かりやすく説明していきます。

「言い訳」とは?

不都合なことを隠すために、そうなった事情を説明して、相手の理解を求めることです。

自分の失敗など都合が悪いことを取り繕うための説明を意味します。

犬を飼育していたとします。

犬の散歩は毎日しなければなりません。

この家では、子どもが犬の散歩の担当をしていました。

あるとき、友達と遊ぶことを優先したため、犬の散歩をしなかった日があります。

この犬は外でトイレをしているため、散歩に連れて行ってもらえなかったために、体調を悪くしてしまいました。

自分が任されていることをしっかり行わなかったための失敗です。

そのことについて親が子どもに問いかけたところ、「遊ぶ約束をしていたから仕方がなかったのだ」と言います。

この発言は、自分自身を正当化するためのものです。

遊ばなければならないので、犬の散歩ができなかったのは仕方がないことだというのです。

遊びを理由に犬の散歩をしなかったことを正当化しようとしています。

こういった自分を正当化するための説明を意味する言葉です。


「言い訳」の使い方

自分の失敗など都合が悪いことを隠すための説明を指して使用します。

よい事柄をしたことを知られると恥ずかしいからそれを隠す、といったことには使用しません。


「事実」とは?

本当にあった事柄、目の前に存在するものとしての事柄という意味です。

帰宅をしたら、食器が棚から落ちて割れていたとします。

自分でやった覚えがないので、家の誰かが落としてしまい、割れてしまったのだと考えられます。

信じたくないことですが、食器が割れたのは現実に起こったことです。

目の前にある食器が割れているという事柄は「事実」といえます。

スポーツの大会で1位をとることができたとします。

何度か大会に出場していたものの、これまで3位に入ったことすらありませんでした。

今度の大会も入賞は難しいかもしれないと思っていたので、1位になれるとは驚きです。

夢なのかと思ってしまいましたが、頬をつねったら痛かったので夢ではありません。

今目の前にあるものとして存在しているのです。

1位になったことは「事実」です。

「事実」の使い方

この世に本当にあった事柄といった意味で使用をします。

「言い訳」と「事実」の違い

前者は取り繕うための説明のことです。

本当にあった事柄ともいえますが、そういった意味ではなく、正当化する、取り繕うといった意味の言葉です。

後者は本当にあった事柄のことです。

「言い訳」の例文

・『また言い訳をしている』
・『言い訳は聞き飽きた』
・『言い訳をしないで欲しい』

「事実」の例文

・『事実として認める』
・『シミができているのは事実』
・『事実を受け入れられない』

まとめ

一方は失敗などを取り繕うための説明、もう一方は本当にあった事柄という意味で、2つの言葉が指すものは異なります。