「抗戦」と「応戦」の違いとは?分かりやすく解釈

「抗戦」と「応戦」の違い生活・教育

戦いを表す言葉として「抗戦」「応戦」があります。

このふたつの言葉はどのような基準で使い分けられているのでしょうか。

今回あ、「抗戦」「応戦」の違いについて解説します。

「抗戦」とは?

「抗戦」とは、「相手からの攻撃に抵抗するために行われる戦い」を意味する言葉です。


「抗戦」の使い方

戦いの始まり方はいろいろです。

自ら積極的に仕掛ける戦いもあれば偶発的に発生する戦いもあります。

さまざまな戦いの中でも「抵抗を目的として行う戦い」「抗戦」です。

「抗戦」とは「抵抗戦闘」であり相手の攻撃を防いだりしのいだりして自らを守るための戦いを意味します。

戦いの発端となるのは相手側の先制攻撃であり、そのまま攻撃を許せば敗北してしまうため戦って抵抗する戦闘が「抗戦」にあたります。

相手にあらがうのが「抗戦」なので基本的には「防衛戦」「守備戦」など守るための戦いとなります。

戦いが広がれば「抗戦」でもこちらから攻撃を仕掛けることもありますが、基本的には「攻撃を仕掛ける側と仕掛けられる側がいるときの仕掛けられる側視点の戦い」「抗戦」にあたります。


「応戦」とは?

「応戦」とは、「相手の攻撃に応じて行われる戦い」を意味する言葉です。

「応戦」の使い方

「敵からの攻撃に対して武力という形で反応を返し戦うこと」を応戦といいます。

相手の攻撃というアクションに対して返されるリアクションが「応戦」であり「応戦」する側には戦いの先制権はなく始まりは常に後手に回ります。

一般的に「応戦」という表現が用いられるのは「仕掛ける側と仕掛けられる側の戦力が同程度で拮抗した戦いになるとき」です。

攻撃に対して反撃という形でリアクションを示し互角に戦うにはある程度の実力戦力が必要です。

「一方的に蹂躙されることなく戦闘に戦闘で応えること」が応戦なので最低でも一度は攻撃し返すくらいの力がないと「応戦」できません。

「抗戦」と「応戦」の違い

「抗戦」「応戦」はどちらも「相手からの攻撃に対して反撃しやり返すこと」を意味しますが「目的」に違いがありますす。

「抗戦」は防衛を目的とする戦いに対して使われる表現です。

攻撃から都市を守るために戦ったり侵略されないよう戦闘したりといった「自らの身を守るために行う抵抗としての戦い」「抗戦」です。

それに対し「応戦」「戦いに応じること」を指し必ずしも防衛戦や守備専だけではありません。

対立するふたつの国A国とB国がそれぞれの国を侵略しようと考えている場合、A国からの先制攻撃に対してB国が国を守るためだけに戦う場合は「抗戦」ですが、逆にA国を倒して侵略しようと考えて戦いに応じたら「応戦」となります。

相手の好意に対する抵抗のみを目的とし戦いが「抗戦」、相手からの仕掛けに対し応じる形で始まりながら防衛や守備以外も目的に含まれるのが「応戦」という違いで区別されています。

「抗戦」の例文

・『隣国からの侵略に徹底抗戦する』
・『予想以上に抗戦が激しく出鼻をくじかれてしまった』

「応戦」の例文

・『相手からの攻撃に負けじと応戦する』
・『応戦の激しさに撤退を余儀なくされた』

まとめ

「抗戦」「応戦」は似たような表現ですが言葉の表す意味は異なります。

どのような戦いに対して使われる言葉なのかきちんと知っておきましょう。