この記事では、「柄でもない」と「柄にもない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「柄でもない」とは?
「柄でもない」とは、「そういうことをするキャラや立ち位置(立場)でもない」を意味している表現です。
「柄でもない」という言葉は、「日常的に見せているその人の性格特性や振る舞い方、立場・能力に似つかわしくないさま」を指し示しています。
特徴的な「柄でもない」の用法として、「柄でもない」だけを単独で使う使い方があります。
「柄でもない。
そんなパーティーには参加しません」などの文章で使うことができます。
また「柄でもない」の言い方は、「私の柄でもない」という自己言及的な使い方をすることも可能です。
「柄にもない」とは?
「柄にもない」とは、「その人のキャラクター・立場・価値観などにそぐわない」を意味している言葉です。
「柄にもない」という言い方は、「普段のその人の性格行動パターンや考え方、スタンスに似合っていないさま」を示しています。
「柄にもない」のよく使われる用法として、「柄にもないことをする」があります。
しかし、「柄にもない」の表現だけで使用することはまずありません。
また「柄にもない」の言い回しは、「私の柄にもない」のように「自分でそのやり方が自分に似つかわしくないと自己言及する使い方」をすることはできないのです。
「柄でもない」と「柄にもない」の違い
「柄でもない」と「柄にもない」の違いを、分かりやすく解説します。
「柄でもない」と「柄にもない」はどちらも「その人の日頃のパーソナリティーや価値観、生き方、立場などに照らして似つかわしくないさま」の意味を持っている言葉です。
ただし「柄でもない」は「柄でもないので、そんな派手な服は着れません」という自己言及的な使い方をすることができますが、「柄にもない」はその文脈での使用ができない違いがあります。
「柄にもないので、そんな派手な服は着れません」という文章のような自分で自分に似つかわしくないと伝えるかたちの使い方はできないのです。
つまり、「私の柄でもない」はそのまま意味が通じる一般的な正しい文章になりますが、「私の柄にもない」という表現に言い換えることはできません。
「私の柄にもない」は用法的に間違った文章になってしまいます。
また「柄でもない」はその言葉単独で使えますが、「柄にもない」は通常単独では用いません。
「柄でもない」の例文
・『奥さんに花束を送るような柄でもない男でしたが、その日だけではなぜかバラの花束をプレゼントしていました』
・『柄でもない。スタバや東京ディズニーランドのような若いリア充ばかりが集まる場所に行くことなんてありません』
「柄にもない」の例文
・『柄にもない親切な振る舞いをしたせいか、午後から急に大雨に降られて往生しました』
・『一度の失敗だけでここまで暗くふさぎこむことになるなんて、柄にもない気分の落ち込みでした』
まとめ
「柄でもない」と「柄にもない」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「柄でもない」と「柄にもない」の違いを詳しくリサーチしたい場合は、この記事の内容をチェックしてみてください。