「比喩表現」と「婉曲表現」の違いとは?分かりやすく解釈

「比喩表現」と「婉曲表現」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「比喩表現」「婉曲表現」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「比喩表現」とは?

「比喩表現」「ひゆひょうげん」と読みます。

「比喩表現」は、「ある物事を、類似するもの、関係するほかのものを借りて表現すること」という意味があります。

たいていの場合、「例えば」とか「ようだ」などの言葉を伴った表現になります。

プランターに花が咲き、その色が深紅色だった場合は、「血のように赤い花が咲いた」などという文章にできます。

これは「赤い花」「赤色」「血の色」に例えたという、「比喩表現」になります。

また、初デートの時は、足が地面にしっかりと付かないような感じがして、ふわふわしているように感じるかもしれません。

このような場面では、「初デートの最中は、雲の上を歩いているようだった」などという文章にできます。

地に足がつかずにふわふわしている感じを、雲の上を歩くという言葉を借りて表現しようとする、「比喩表現」の一つになります。


「婉曲表現」とは?

「婉曲表現」「えんきょくひょうげん」と読みます。

「婉曲表現」は、「言い回しが穏やかで、角が立たない表現のこと。

また、露骨でなく遠回しに表現すること」
という意味があります。

物事に対して、直接的に表現せず、遠回しに表現することを「婉曲表現」と呼びます。

日本のビジネスシーンでは、相手を傷つけないため、また怒らせないように気を配り、「婉曲表現」を多用する傾向があります。

「婉曲表現」は、露骨ではないため、相手を感情的にせずに済むというメリットがありますが、分かりにくいため意図が通らないことがあるというデメリットもあります。

例えば、取引先から酒席に誘われたとき、「行きません」と答えると、角が立つかもしれません。

そこで、「今回は、お見送りさせてください」などと、遠回しに断ることがあります。

このような表現を「婉曲表現」と呼びます。

同じように人が死ぬときも「死んだ」という代わりに、「逝去した」などと、遠回しに表現し、印象を和らげることがあります。


「比喩表現」と「婉曲表現」の違い

「比喩表現」「婉曲表現」の違いを、分かりやすく解説します。

「比喩表現」は、「ある物事を、類似するもの、関係するほかのものを借りて表現すること」という意味があります。

一方で「婉曲表現」は、「言い回しが穏やかで、角が立たない表現のこと。

また、露骨でなく遠回しに表現すること」
という意味があります。

このように「比喩表現」「たとえ」を交えて表現するのに対して、「婉曲表現」は、「遠回し」に表現するという違いがあります。

まとめ

「比喩表現」「婉曲表現」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、表現を使いわけられるようになりそうです。