この記事では、「消極的」と「内向的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「消極的」とは?
「消極的」は「しょうきょくてき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「万が一失敗したらと考えて進んで行動しないこと」という意味で、成功する可能性が低いものごとに対して尻込みすることです。
2つ目は「人からの評価を恐れて進んで行動しないこと」という意味で、他の人からどう思われるか分からないと心配して、引っ込みがちになることです。
3つ目は「面倒臭いと思い進んで行動しないこと」という意味で、複雑なことや困難なことに対して苦労するのが嫌で否定的な考え方をすることです。
上記に共通するのは「進んで行動しない」という意味です。
「消極的」の使い方
「消極的」は名詞・形容動詞として「消極的だ・である」と使われたり、形容詞として「消極的な態度」などと使われたり、副詞として「消極的に行動する」などと使われます。
基本的に、ものごとを否定的に考えてしいまい、自分から進んで行動しない性格に使われる言葉で、対義語は「積極的」になります。
「内向的」とは?
「内向的」は「ないこうてき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人見知りで、新しく出会った人となかなか打ち解けられない」という意味で、新しく友達を作れない性格のことです。
2つ目は「人と話すのが苦手」という意味で、人と話す時に話題が作れず気まずくなってしまう性格のことです。
3つ目は「自分の意見を言わず内に溜めこむ」という意味で、言いたいことがあっても気おくれして言えないことで、上記で紹介した「消極的」と重なります。
4つ目は「地味で目立たない」という意味で、なるべく人より目立たない様に大人しくしている性格のことです。
上記に共通するのは「内面に溜めこむ」という意味です。
「内向的」の使い方
「内向的」は名詞・形容動詞として「内向的だ・である」と使われたり、形容詞として「内向的な性格」などと使われたり、副詞として「内向的に考える」などと使われます。
基本的に、ものごとを表に出さず自分の内面に溜めこむ性格に使われる言葉で、対義語は「外交的」になります。
「消極的」と「内向的」の違い
「消極的」は「ものごとを否定的に考えてしいまい、自分から進んで行動しない性格」という意味で、対義語は「積極的」です。
「内向的」は「ものごとを表に出さず自分の内面に溜めこむ性格」という意味で、対義語は「外交的」です。
「消極的」の例文
・『感染症対策に消極的な政府』
・『商品開発に消極的な企業は先が見えている』
・『彼が結婚に消極的で中々プロポーズしてくれない』
・『不景気なので転職に消極的になる』
「内向的」の例文
・『子供が内向的で中々友達ができない』
・『内向的な短所を活かして研究職になる』
・『内向的だと思っていた人が酔っぱらって別人の様に明るくなる』
・『彼は内向的で大きな仕事を全てライバルに先取りされる』
まとめ
今回は「消極的」と「内向的」について紹介しました。
「消極的」は「進んで行動しない性格」、「内向的」は「内面に溜めこむ性格」と覚えておきましょう。