この記事では、「ないし」と「または」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ないし」とは?
「ないし」とは、リンゴがあり、リンゴの間にミカンがあり、そしてミカンの間にナシがあった場合、リンゴとミカンとナシのすべてを含むという意味です。
ただし、すべてを含みますが、どれか一つを選択するので、リンゴからナシまでの間で中間にあるミカンを選択してもそれは「ないし」になります。
「または」とは?
「または」は基本的に選択肢が2つです。
なので、実は選択肢が3つありますという場合は、「ないし」になります。
「または」は、選択肢が2つであるうえでどちらかを選択することです。
例を挙げれば、自動車を購入しようと考えたばあい、税金が安いガソリンの軽自動車を購入しようか、ガソリンの自家用車を購入しようかという具合に選択肢が2つになり、電気自動車の購入は見送ります。
これを実は3つ目の選択肢で電気自動車はどうだろうと考えた場合、「ないし」になるわけです。
「ないし」と「または」の違い
両者の違いは、選択肢が3つ以上であるか、2つであるかです。
「ないし」は、中間の選択ができるというものなので、選択肢が3つ以上ある場合もあり得ます。
一方、「または」については、又という言葉が2つに分かれるという意味になりますので選択肢は絶対に2つです。
「ないし」の例文
・『旅行費用は、2万円ないし5万円でお願いします』
この例は、事実、3つの選択肢を提示しています。
「ないし」は、中間があるという意味なので、2万から5万円の中間は、2万5千円になるので、旅行費用は、2万円と2万5千円に5万円があるということです。
「または」の例文
・『電気自動車を購入しようか、またはハイブリットカーが良いか決断できない』
この例は、2つの選択において決断ができないというものです。
「または」は選択肢が2つの場合通用する言葉でこの例では電気自動車か、ハイブリットカーの2者を意味します。
まとめ
「ないし」という言葉は、選択肢が実は3つであるという意味もあれば、3つ以上の場合もあります。
つまり、選択肢が実は4つありますというものでも一応「ないし」という言葉が使用可能で選択肢の始まりと終わり以外を中間の選択肢であると言い切れば、「ないし」という言葉が成立するのです。
逆に、「または」は、言葉自体が又はという言葉になるので、2つの道に分かれるという意味から選択肢は絶対に2つしかありません。
なので、「または」で実は3つ目の選択肢があったんだよと相手側が言い出せば、言葉の使い方を間違っているうえ、ルール違反になり、選択した内容を破棄するということも可能です。
選択した内容の破棄を許さないと言い出した場合、言葉の使い方を間違った挙句、3つ目の選択について触れていなかったことを咎めれば「または」という言葉に対して選択した内容を破棄することは可能でしょう。