この記事では、「寝た子を起こす」と「触らぬ神に祟りなし」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「寝た子を起こす」とは?
「寝た子を起こす」は「ねたこをおこす」と読みます。
「寝た子を起こす」は、「静かに収まっている物事に余計な手出しをして、問題を起こすこと」という意味があります。
会社から家に帰り、子供の顔が見たいと思う親は多いと思います。
しかし、せっかく寝かしつけた子供を起こしてしまうと、泣き叫び、再び寝かしつけるのに苦労します。
このように、余計なことをして、問題を起こすことを、「寝た子を起こす」と表現します。
例えばスポーツ選手が、不調のライバルを見て不憫に思い、アドバイスをすることがあるかもしれません。
しかし、その結果、ライバルが調子を取り戻し、圧倒されてしまった場合は、「ライバルにアドバイスなど、寝た子を起こすようなものだ」などという文章を作ることができます。
「触らぬ神に祟りなし」とは?
「触らぬ神に祟りなし」は「さわらぬかみにたたりなし」と読みます。
「触らぬ神に祟りなし」は、「その物事にかかわりさえもたなければ、災いを招くことはない。
面倒なことに余計な手出しをするな」という意味があります。
例えば、職場にトラブルメーカーがいるという場合があります。
距離を置いて付き合えば問題がないのに、気まぐれでランチに誘ったことにより、トラブルに巻き込まれてしまうということがあるかもしれません。
このような場合は、「触らぬ神に祟りなしというのは、本当だった」などと後悔するかもしれません。
また、自分が住むエリアに、危険な人が集まる場所があるかもしれません。
子供に対して、危険な場所に近寄らないよう伝える時、「触らぬ神に祟りなしだから、危険な場所には近づいてはいけない」などと「触らぬ神に祟りなし」という言葉を使って表現することができます。
「寝た子を起こす」と「触らぬ神に祟りなし」の違い
「寝た子を起こす」と「触らぬ神に祟りなし」の違いを、分かりやすく解説します。
「寝た子を起こす」は、「静かに収まっている物事に余計な手出しをして、問題を起こすこと」という意味があります。
一方で、「触らぬ神に祟りなし」は、「その物事にかかわりさえもたなければ、災いを招くことはない。
面倒なことに余計な手出しをするな」という意味があります。
どちらも、問題を起こさないために余計な手出しをするなという、意味がある言葉という共通点があります。
ただし、「寝た子を起こす」は、「騒ぎが収束した物事」に対する言葉なのに対して、「触らぬ神に祟りなし」は、「問題のある物事」に対する言葉という違いがあります。
まとめ
「寝た子を起こす」と「触らぬ神に祟りなし」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。