「説明する」と「論じる」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「説明する」と「論じる」の違い生活・教育

この記事では、「説明する」「論じる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「説明する」と「論じる」の違い

「説明する」「論じる」の違いについて紹介します。


「説明する」と「論じる」の使い方の違い

「説明する」は、「あるものごとを人に理解させる為に細かい内容を述べること」に使われます。

相手に対して一方的にこちらの伝えたい内容を述べることで、質問があれば受け付けることもあります。

「論じる」は、「あるものごとを、論理的に主張して、客観的な考えを述べること」「相手と意見交換すること」に使われます。

自分の意見を主張するだけではなく、相手の主張も聞くという意味もあります。


「説明する」と「論じる」の英語表記の違い

「説明する」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「explain」で、「説明する」「解説する」という意味です。

“He explained me how to use it.”
(彼は私にその使い方を説明した)
2つ目は「describe」「実証する」「証明する」という意味です。

“She described what the man looked like.”
(彼女はその男性がどの様であったかを説明した)
「論じる」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「discuss」で、「話し合う」「論じる」という意味です。

“We discussed about the problem on the project.”
(私達はプロジェクトに生じた問題について論じた)
2つ目は「argue」で、「論じる」「討論する」という意味です。

“We aurged how we should improve the issue.”
(私達はその問題をどの様に改善すべきか論じた)

「説明する」の意味

「説明する」「せつめいする」と読みます。

意味は「ある事柄を、人によく分る様に述べること」です。

あるものごとについて、詳しい内容を人が理解できる様に伝えることを言います。

伝える側が一方的に内容を組み立てて相手に話すことで、相手が理解したかどうかまでは含まれていません。

ビジネスでは「説明すること」の後に「質問を受けること」で、相手に理解できる様にすることが多くなっています。

「説明する」の使い方

「説明する」は、「ある事柄を、人に対してよく理解できる様に述べること」に使われます。

動詞として「説明する・した」「説明される・された」と使われたり、副詞として「説明して」と使われたり、名詞として「説明」と使われたりします。

基本的にビジネスでは伝える側が「説明する」に対して、伝えられた側が「理解する」ことで成り立つ言葉です。

「説明する」を使った例文

・『企業の運営内容について学生に説明する機会を設けた』
・『日本のわび・さびについて外国人に説明するのは難しい』
・『一度説明されただけでは内容が半分も分からない』
・『商品について納得いくまで説明するのが営業の務めだ』
・『感染対策について誰にでも分かる様に説明するべきだ』

「説明する」の類語

「解説する(かいせつする)」
「ものごとを分かり易くする為に、細かい部分まで相手に伝えること」という意味です。

「言い聞かせる(いいきかえる)」
「ものごとを相手に理解できる様に、相手に何度も話すこと」という意味です。

「説明する」の対義語

「理解する(りかいする)」
「相手が話した内容を、受け入れてつじつまが合うと納得すること」という意味です。

「論じる」の意味

「論じる」「ろんじる」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「ものごとの筋道を立てて述べること」という意味で、自分の主張は正当であると筋をはっきりと述べることを言います。

2つ目は「言い争ったり議論すること」という意味で、自分の意見だけではなく、相手の意見なども聞いて話し合うことを言います。

「論じる」は、「自分の伝えたい内容を論理立てて主張すること」であり、中には自分の考えを述べることもあります。

また、それに対して相手が違う考えを持っている場合、それぞれの立場から言い争うという意味もあるのです。

「論じる」の使い方

「論じる」「自分の意見を筋道を立てて主張すること」「相手と言い争うこと」に使われます。

動詞として「論じる・論じた」と使われたり、副詞として「論じて」と使われたり、相手と言い争う時は「論じ合う」と使われます。

ただ事実を述べるだけではなく、自分の意見も交えて、様々な角度から相手が納得できる様に解釈を加えることを言い、相手がそれに対して反論することも含まれる言葉です。

「論じる」を使った例文

・『プロジェクトの問題点について担当者で論じ合った』
・『業務改善をテーマに会議で自分の考えを論じた』
・『他の人達の意見も含めて論じ合うことが大切だ』
・『プレゼンで自分のアイデアを論じる機会を与えられた』
・『ただ理想を論じるだけでは何の結論も出せない』

「論じる」の類語

「意思表示する(いしひょうじする)」
「自分の考えていることを他人にはっきりと示すこと」という意味です。

「講釈する(こうしゃくする)」
「ものごとの道理や心得などを、上から目線で述べること」という意味です。

「論じる」の対義語

「決断する(けつだんする)」
「ものごとに対して最終的に判断すること」という意味です。

まとめ

今回は「説明する」「論じる」について紹介しました。

「説明する」「相手が分かる様に述べること」「論じる」「自分の主張を述べたり、言い争ったりすること」と覚えておきましょう。