この記事では、「仲夏」と「晩夏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仲夏」とは?
仲夏とは、ちゅうかという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、なかや人と人との間といった意味の仲の文字に、四季の一つで温暖な気候の時期といった意味がある夏の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から仲夏は、夏の半ばや陰暦の5月といった意味を表すのです。
「仲夏」の言葉の使い方
仲夏は、夏の半ば頃とされる陰暦の5月を表現する言葉として使われています。
現在の暦にすると、芒種である6月6日から夏至である7月6日という1ヶ月を表現しているのです。
夏の始まりである初夏の次に来る夏の季語として、この仲夏が使用されていたりします。
「晩夏」とは?
晩夏とは、ばんかという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、ゆうがたやゆうぐれといった意味を持っている晩の漢字に、なつという意味を所有する夏の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ晩夏は、夏の終わりや夏の末、陰暦の6月を示すのです。
「晩夏」の言葉の使い方
晩夏は、夏の終盤といった意味を表現する際に用いられる言葉となっています。
同時に陰暦の6月を示す言葉であり、現在では7月7日から8月7日頃までの期間が、この晩夏にあたるのです。
ですがあくまでこれは暦の上での話であり、実際にこの位の時期は夏真っ盛りといった暑さに見舞われている事が多くなっています。
そのため気象的には8月23日頃から9月初旬頃までの事を、この晩夏という言葉で指し示したりします。
更に晩夏は、文字通り、初夏と仲夏に続く形で夏の終わり頃を示す言葉として用いられており、晩夏の後には秋の始まりである、立秋となるのです。
「仲夏」と「晩夏」の違い
仲夏と晩夏の文字表記を並べてた上で見比べてみると、即座に仲と晩という漢字の違いに気付く事が出来ます。
所が共に2文字の漢字で表現可能な言葉である上に、2文字目は同じ夏の漢字が使われており、夏を表す意味を持っている点はややこしい部分です。
ただし最初の漢字に違いがある事で、意味合いを区別する事は可能となっています。
まず仲夏ですが、こちらは初夏に続く夏の中頃といった意味を表す言葉です。
一方の晩夏は、その仲夏の後に来る、夏の終盤を示す言葉として用いられています。
まとめ
2つの言葉は共に、夏という同じ漢字が使われている上に、夏という季節を指し示す言葉同士です。
なので使い分けを意識すると悩んでしまう恐れはありますが、最初の漢字が明確に違う事により表現する意味にも相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに仲夏は、夏の半ばを表す言葉であり、陰暦の5月、現在の暦で言う6月6日頃から7月6日頃までの1ヶ月を指し示す言葉です。
対する晩夏は、夏の終わり頃を示す言葉であり、陰暦の6月を表現する言葉となっています。
現在の暦では7月7日頃から8月7日頃といった時期になりますが、気象学的には8月23日頃から9月1日頃を示していたりするのです。