この記事では、「ババロア」と「ムース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ババロア」とは?
卵黄・牛乳・砂糖を加熱してからゼラチンを加えて混ぜ、生クリームを加えて、冷やし固めた菓子のことです。
この菓子は、かつてドイツに存在していたバイエルン王国に従えていたフランス人シェフが始めて作ったとされています。
外観はつるんとしており、食感は滑らかです。
冷やして食べます。
作り方を簡単に説明します。
卵黄・牛乳・砂糖を混ぜ合わせて火にかけます。
このとき、絶えずかき混ぜるようにします。
沸騰させてしまうと分離するので注意をします。
火からおろしたら、戻しておいたゼラチンを加えて混ぜ合わせます。
ゼラチンは板状のものを使用します。
板ゼラチンは、水で戻した後にぎゅっと絞ってから加えます。
粉ゼラチンは絞らずに加えるため、板ゼラチンの代わりに粉ゼラチンを使用してしまうと水分量が変わり、菓子の味や食感などが変わってしまいます。
よく混ざったら漉して、泡立てておいた生クリームにこれを加えて混ぜます。
型に入れて冷蔵庫で冷やし固めたら完成です。
シンプルに作ってこのまま食べても、ソースや果物と組み合わせてもおいしいです。
また、作る際に抹茶やココアなどを加えて、抹茶風味、チョコレート風味などにすることもできます。
「ババロア」の言葉の使い方
卵黄・牛乳・砂糖を加熱したものにゼラチンを加えて混ぜ、泡立てた生クリームにあわせて、冷やし固めた菓子を指して使用する言葉です。
卵は卵黄を使用し、生クリームは泡立てていて、加熱はしていない特徴があります。
「ムース」とは?
泡立てた生クリームと卵白にゼラチンを加えて、冷やし固めた菓子のことです。
ふんわりとした軽い食感をしています。
この菓子は、果物、抹茶、ココア、コーヒーなどを加えた、さまざまな味のものがあります。
イチゴを使ったものの作り方を簡単に説明します。
イタリアンメレンゲを作ります。
イタリアンメレンゲとは、泡立てた卵白に118℃のシロップを加えて、しっかりと泡立てたもののことです。
次に生クリームを泡立てます。
イチゴのピューレに溶かしたゼラチンを加えて混ぜ合わせます。
メレンゲと生クリームを混ぜ合わせて、先ほどのイチゴピューレを加えて混ぜます。
型に入れて冷やし固めたら完成です。
卵黄を使用して固めることもあります。
「ムース」の言葉の使い方
泡立てた卵白と生クリームを使った、ふんわりとした食感の菓子を指して使用する言葉です。
「ババロア」と「ムース」の違い
この2つには、原料や作り方の違いがあります。
『ババロア」には泡立てた卵白は使用せず、生クリームは泡立てていて加熱はしていないものを使用します。
つるんとして滑らかな食感です。
「ムース」は卵白と生クリームを使用し、これらを泡立てています。
ふんわりとした軽い食感です。
まとめ
使用する原料が似ていますが、泡立てているのか、いないのかなどに違いがあります。