この記事では、「市場経済」と「資本主義経済」の違いを分かりやすく説明していきます。
経済の知識をつけていきましょう。
「市場経済」とは?
市場経済とは、自由に売り買いできる世の中のこと。
メーカーは自由に売りたい商品を売って、お客さんは好みの商品を自由に選んでいいことです。
このような活気のある経済活動を、市場経済といいます。
ちなみに「市場経済」の「市場」とは「売りたい人と買いたい人が取引をおこなうマーケット」をあらわします。
家電、洋服、雑貨などそれぞれの分野で、需要と供給のバランスが取れている仕組みを市場経済といいます。
例えばテレビを買おうとした場合に、複数のメーカーから自由に選べる選択肢があるのも市場経済が成り立っている証拠です。
市場経済があるとメーカー同士が競争をおこなうため、さらに良い商品を低価格で購入できるようになります。
売り手にとっても買い手にとっても、理想的な環境が市場経済となります。
「資本主義経済」とは?
資本主義経済とは、メーカーが自分のお金を使って色々な商品を生み出していくこと。
このような自由な経済が国のあらゆる所まで広がって、当たり前になっている暮らしを資本主義経済といいます。
日本も資本主義経済を取り入れている国です。
資本主義経済と対比されやすいのが社会主義経済です。
社会主義経済はメーカーではなく、国が中心となって商品の生産や利益の分配をおこなっていきます。
自由に誰でもお金儲けができる資本主義経済にくらべて、社会主義経済は国によって一定の制限がかけられている特徴があります。
好きなタイミングで会社をおこして、得た利益を自由に使っていいのが資本主義経済です。
モチベーションが上がるため、社会が活性化しやすいという利点もあります。
「市場経済」と「資本主義経済」の違い
どちらも経済にまつわる言葉です。
「市場経済」と「資本主義経済」の違いを、分かりやすく解説します。
・資本主義経済は土台、上にあるのが市場経済
「市場経済」と「資本主義経済」は日本の経済を語るとき、必ず出てくる言葉です。
どちらも方向性は同じで、資本主義経済という大地の上に、市場経済という木が茂っていると考えます。
資本主義経済は国としてのあり方、仕組み全体をあらわしたものです。
一方で市場経済は資本主義経済をおこなう上で、外せない経済の内容です。
資本主義経済は土地も資本金も、そして生まれた利益も会社や個人のものと考えます。
メーカーが自由に商品を売る、世の中の仕組みをあらわします。
また市場経済は売り手と買い手にとって理想的な、バランスの取れた環境をあらわします。
背中合わせのように密接にくっ付いているのが、資本主義経済と市場経済です。
まとめ
「市場経済」と「資本主義経済」の違いを分かりやすくお伝えしました。
市場経済とは買いたい人と売りたい人が、自由にやり取りできる経済をいいます。
また資本主義経済とは社会主義ではない、企業の自由な活動をあらわします。
学びを深めていきましょう。