お香とアロマは、どちらも香りを楽しむものです。
お香とアロマにはどのような違いがあるのか解説します。
お香とは?
お香は香木や植物の葉、茎などの原料を混ぜ合わせて作られています。
元々は伽羅や白檀といった香木の香りを指す言葉でした。
お香には匂い袋や文香、線香、練香、焼香などの種類があります。
匂い袋は常温で香りを楽しむもので、袋の中に白檀や桂皮といった天然の香原料を調合して入れておきます。
文香は手紙と一緒に香を送るための小さな匂い袋のことをいいます。
平安時代には手紙をやり取りする際、お香の香りを和紙にうつしていたことから生まれた風習です。
線香は香木など天然の香原料を混ぜ合わせて、細い線状の形にしたものをいいます。
加熱して香を楽しむものです。
線香は、お墓や仏壇のお供えとしてよく知られています。
16世紀に中国から伝えられました。
線香がよく知られているのでお香というと火を灯すイメージがありますが、加熱せずに使う匂い袋のようなお香もあります。
アロマとは?
アロマは、花や葉など植物から抽出したアロマオイルのことをいいます。
アロマオイルを使った自然療法には、アロマテラピーがあります。
アロマの種類は豊富にあり、その数は数百種類にも上ります。
アロマはデュフューザーを使ったり、バスタイムに湯舟にアロマオイルをたらしたりして香を楽しみます。
香水代わりに肌につけたり、スプレーなどで香りを広げたりすることもあります。
アロマの香りには種類によって様々な効能があると言われています。
例えばアロマの代表的な香りにラベンダーがありますが、ラベンダーはリラックス効果が高く安眠効果があるとされます。
なかなか寝付けないといった時にも最適な香りです。
また、グレープフルーツやオレンジなど柑橘類のアロマには、ストレスを緩和する効果があると言われています。
ナチュラルで爽やかな香りがします。
花から抽出したローズやジャスミンなどのフローラル系のアロマは、とても華やかで女性に人気があります。
シダーウッド等森林系のアロマもあり、森林浴をしているような気分にもなれます。
お香とアロマの違い
お香とアロマの違いは、使用している原料にあります。
お香では白檀や伽羅といった香木を使用しているのが大きな特徴です。
それに対してアロマは、植物から抽出したものを使用します。
お香は匂い袋などそのまま香を楽しむものもありますが、加熱することで香りを発する原料の方が多いです。
アロマの場合には香りが広がるのが早いので、すぐに香りが楽しめるのが特徴になります。
ただし、どちらも使用している原料によって香りの広がり方は異なります。
まとめ
お香は香木や植物などの原料を混ぜ合わせて作られているもので、常温で香りを楽しむものと加熱して香りを楽しむものがあります。
アロマは植物から抽出したオイルを使い、香りを楽しみます。
どちらも天然の香原料を使用していますが、香木を使うのはお香だけです。