この記事では、「体細胞」と「生殖細胞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体細胞」とは?
体細胞とは、たいさいぼうという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、頭から足までの全体やからだといった意味の体の漢字に、生物体を構成している形態上や機能上の基本単位といった意味がある細胞の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ体細胞は、生物体を構成している細胞の中で、生殖細胞を除く細胞の総称を表すのです。
「体細胞」の言葉の使い方
体細胞は、多細胞生物を構成している細胞の内で、生殖細胞を除外した細胞を表現する言葉として使われています。
要するに遺伝的な機能を有していない細胞の事であり、筋肉や内臓といった物を作っている細胞に対して、この体細胞という言葉が使用されているのです。
ただし次世代へは受け継がれる事はなく、一代限りの細胞となっているのが特徴と言えます。
「生殖細胞」とは?
生殖細胞は、せいしょくさいぼうという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、生物が自分と同じ種の生物を新たに作るという意味を持っている生殖の文字に、全ての生物が持つ微小な下部構造といった意味を有する細胞の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から生殖細胞は、生殖において遺伝子情報を次世代に伝える役割を担う細胞を示すのです。
「生殖細胞」の言葉の使い方
生殖細胞は、遺伝子情報を次の世代に伝える機能や役割を有した細胞を表現する際に用いられる言葉となっています。
雌の物は卵子となり、雄の物は精子となる細胞の事であり、生物が生殖活動を行う事により次の世代に遺伝子情報を伝達する事が可能となるのです。
更にこの生殖細胞は地球上に初めて誕生した生物から、脈々と受け継がれ続けている細胞となっています。
「体細胞」と「生殖細胞」の違い
体細胞と生殖細胞の文字表記を並べて見比べてみると、体と生殖という漢字の違いに気付く事が可能です。
所がその後に続くのが同じ細胞の漢字であり、共に細胞の種類を表す言葉として使用される点も共通点と言えます。
ただし最初の漢字の違いにより、表現する意味合い自体には違いを見付ける事が出来るのです。
まず体細胞は、生物の体を構成している細胞の中で、生殖細胞を除いた細胞の総称として使用されている言葉となっています。
一方の生殖細胞は、生殖により次世代に遺伝子情報を伝達する役割を持つ細胞を示すために用いられる言葉です。
まとめ
2つの言葉はどちらも、細胞という同じ漢字が使用されている上に、共に細胞の種類を示す言葉となっています。
とはいえその前に付く漢字に明確な違いがあるため、表す意味にも相違点を見出す事が可能です。
ちなみに体細胞は、体を構成している細胞の中で生殖細胞を除外した、細胞の総称として使われている言葉となっています。
対する生殖細胞は、生殖に特化した細胞であり、遺伝子情報を次の世代に伝える役割や機能を持つ細胞を示す言葉です。