「棚卸資産」と「固定資産」の違いとは?分かりやすく解釈

「棚卸資産」と「固定資産」の違い金融・経済

この記事では、「棚卸資産」「固定資産」の違いを分かりやすく説明していきます。

資産という言葉の入った、「棚卸資産」「固定資産」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「棚卸資産」とは?

「棚卸資産」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「棚卸資産」「たなおろししさん」と読みます。

「棚卸資産」「顧客に販売するための資産。

いわゆる在庫のこと」
という意味があります。

会社の営業活動で発生する資産で、販売する目的で持っている商品や製品、商品の試作品や、商品や製品を作るための「原材料」なども「棚卸資産」に含みます。

年度末などに「棚卸」をして、会社にどの程度の在庫があるかを確かめますが、この在庫のことを、会計上では「棚卸資産」と呼びます。

例えば、たこ焼きを販売している会社の場合は、完成したたこ焼きはもちろん、新しいたこ焼きの試作品、たこ焼きを作るための小麦粉やソース、タコなどの原材料、さらにたこ焼きの包み紙やプラスチック容器などが「棚卸資産」になります。

「棚卸資産」は、商品を販売することで在庫が減り、売り上げにつながります。

一方で、売れない場合は不良在庫になり、利益につながらないだけでなく、保管料が必要になるというリスクがあります。


固定資産」の意味

固定資産」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

< 「固定資産」「こていしさん」と読みます。

「固定資産」は、「会社が事業を運営するために、長期間使う資産のこと」という意味があります。

この場合の「長期間」は一年以上を指します。

例えば、会社が持ちビルの場合は、ビルの土地代や建物を「固定資産」と呼び、工場で言えば、製品を作るために使用している機械を「固定資産」と呼びます。

ます。

また、「固定資産」は細分化することができます。

例えば、オフィスでパソコンを使用している会社は、パソコンだけでなく、パソコンで使用しているオフィス用ソフトも「固定資産」になります。

この場合、「パソコン」「有形固定資産」と呼び、ソフトは「無形固定資産」と呼ばれます。


「棚卸資産」と「固定資産」の違い

「棚卸資産」「固定資産」の違いを、分かりやすく解説します。

「棚卸資産」「顧客に販売するための資産。

いわゆる在庫のこと」
という意味があります。

一方で「固定資産」は、「会社が事業を運営するために、長期間使う資産のこと」という意味があります。

このように、「棚卸資産」「固定資産」も、どちらも資産を指す言葉という共通点があります。

ただし、「棚卸資産」は、いわゆる在庫を指す言葉なのに対して、「固定資産」は、長期間使用する、土地や建物、機械などを指す言葉という違いがあります。

まとめ

「棚卸資産」「固定資産」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。