この記事では、「IMF【国際通貨基金】」と「IBRD【国際復興開発銀行】」の違いを分かりやすく説明していきます。
知識を磨いていきましょう。
「IMF【国際通貨基金】」とは?
IMF【国際通貨基金】とは、1947年に生まれた国連の機関です。
それぞれの国が正しく貿易をしながら、豊かな国になれるように編み出された団体です。
現在190か国ほどが参加している、グローバルな基金になっています。
IMF【国際通貨基金】が生まれる背景となったのが1930年の世界恐慌です。
アメリカの株価が大暴落したことによって、世界の商品が売れなくなり貿易が滞りました。
このようなトラブルを防ぐために設立されたのがIMF【国際通貨基金】です。
IMF【国際通貨基金】では加盟国の資金をもとに恵まれない国に融資したり、経済政策の助言をおこなったりしています。
また要請があればスタッフを派遣して、技術的なサポートをおこなうこともあります。
財源に余裕がある国が、余裕がない国の手助けをしているのがIMF【国際通貨基金】です。
「IBRD【国際復興開発銀行】」とは?
IBRD【国際復興開発銀行】とは、1946年に生まれた国連の国際機関です。
あらゆる国が豊かに発展していくことを目的につくられた銀行です。
またの名を世界銀行と呼んでいます。
IBRD【国際復興開発銀行】に加盟している国は、189か国ほどあります。
IBRD【国際復興開発銀行】が築かれた目的は、第二次世界大戦からの復興です。
長い戦争によって経済的な基盤を失ってしまった国を助けるためにIBRD【国際復興開発銀行】が発足しました。
ちなみに日本も第二次世界大戦の後IBRD【国際復興開発銀行】の支援を受けながら息を吹き返していきました。
現在は途上国の援助など、貧しい国のサポートに力を入れています。
「IMF【国際通貨基金】」と「IBRD【国際復興開発銀行】」の違い
どちらも同年代に作られたので、見分けをつけるのが難しいです。
「IMF【国際通貨基金】」と「IBRD【国際復興開発銀行】」の違いを、分かりやすく解説します。
・経済のIMF【国際通貨基金】、途上国支援のIBRD【国際復興開発銀行】
両方とも1940年代の半ばに誕生した、国際的な機関です。
IMF【国際通貨基金】の本部もIBRD【国際復興開発銀行】も、アメリカのワシントンDCに置かれています。
ただ生まれた背景と、力を入れている分野が少しずつ異なります。
IMF【国際通貨基金】は世界恐慌の脱却を目的として生まれたもの。
世界の金融市場が安定していくように、見守っている基金です。
そしてIBRD【国際復興開発銀行】は第二次世界大戦後に戦後復興をモットーに作られた銀行です。
現在は途上国や新興国のサポートに力を入れています。
まとめ
IMF【国際通貨基金】」と「IBRD【国際復興開発銀行】の違いをお伝えしました。
IMF【国際通貨基金】は金融政策に力をいれた団体で、IBRD【国際復興開発銀行】は途上国支援に重きをおいています。
知識をブラッシュアップさせていきましょう。