この記事では、「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」の違いを分かりやすく説明していきます。
「木綿豆腐」とは?
大豆から搾り取った汁を固め、一度崩してから布を敷いた型に入れて、圧力をかけて形を整えた食べもののことです。
布を敷いた型に入れるため、表面に跡が残ることがあります。
圧力をかけて水分を抜き取るため、栄養素が凝縮されます。
製造方法を簡単に説明します。
大豆を水に浸し、水を加えながらすりつぶします。
これによって大豆は液状になります。
この液状になったものを搾って、豆乳とおからにわけます。
豆乳に凝固剤を加えて固まらせたものを一度崩し、布を敷いた型に入れて圧力をかけ、形を整えます。
そして、製品として販売する大きさにカットをし、水にさらします。
おおよそですが100gあたりの栄養素は、タンパク質7. 0g、脂質4. 9g、炭水化物1. 5g、カルシウム93mg、鉄1. 5mgです。
固さがあるので、炒める、揚げる、煮る、焼くなどの調理に適しています。
この食べものを使った料理には、豆腐ハンバーグ、揚げだし豆腐、豆腐ステーキ、麻婆豆腐、味噌汁などがあります。
豆腐ステーキや麻婆豆腐は、調理の過程で豆腐をひっくり返したり、具材と混ぜ合わせたりします。
そういった工程のある料理を作るときには、ある程度の固さがある豆腐を使うと調理しやすいです。
「木綿豆腐」の言葉の使い方
大豆から搾り取った液を固めて、一度崩して型に入れて成型をした食べものを指して使用する言葉です。
「絹ごし豆腐」とは?
大豆から搾った液に凝固剤を加えて固めた食べもののことです。
キメが細かく、柔らかく滑らかな食感があります。
製造方法を簡単に説明します。
大豆を水に浸したものをすりつぶし、液状にします。
これを搾って豆乳とおからにわけます。
凝固剤の入っている型に豆乳を加えて混ぜ合わせます。
この型には布は敷かれていません。
そして、このまま固めたら完成です。
圧力をかけて水を搾ることがないので、型に流し入れる豆乳の濃度そのままの豆腐ができあがります。
おおよそですが100gあたりの栄養素は、タンパク質5. 3g、脂質3. 5g、炭水化物2. 0g、カルシウム75mg、鉄1. 2mgです。
柔らかいため、炒め物、揚げ物、煮物などにはあまり向いていません。
この食べものを使った料理には、サラダ、白和え、冷ややっこなどがあります。
また、崩したものをお菓子に使用することもあります。
「絹ごし豆腐」の言葉の使い方
大豆から搾った汁を型に入れて凝固剤で固めた食べものを指して使用する言葉です。
「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」の違い
製造方法と食感に違いがあります。
前者は固めたものを一度崩してから、型に入れて圧力をかけて成型しています。
やや固さのある食感です。
後者は型に入れてそのまま成型をしています。
滑らかな食感です。
それぞれの特徴を活かした料理に使われています。
まとめ
原料は同じですが製造方法に違いがあります。