「一次災害」と「二次災害」の違いとは?分かりやすく解釈

「一次災害」と「二次災害」の違い専門用語・業界用語

災害はいつ起きるか分かりません。

地震は「一次災害」だと思いますか、それとも「二次災害」だと思いますか。

この記事では、「一次災害」「二次災害」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一次災害」とは?

最初の災害によって起こる被害のことです。

災害とは、地震、台風、洪水、津波、噴火、旱魃、大火災、感染症の流行などによって引き起こされる不時の災いですが、人間が起こした事件や事故、人災という意味も含むことがあります。


「二次災害」とは?

最初の災害によって起こった被害に引き続いて、それから派生する別の被害という意味です。


「一次災害」と「二次災害」の違い

「一次災害」「二次災害」の違いを、分かりやすく解説します。

「一次災害」「二次災害」は、両方とも損害、危害を受けた、被害という意味では同じですが、どのような順序でなぜ起きたかという理由と予測のしやすさが違います。

「一次災害」は一番初めに突然起こった予定外の災害による被害という意味ですが、「二次災害」「一次災害」が原因となり、二番目に起こる災害です。

そのため警戒でき、もうすぐ「二次災害」が起きるかもしれないと、予測できることもあります。

「一次災害」の例文

「一次災害」の例文を紹介していきます。

・『私はよくある一次災害と言えば地震だと思います』
地震が「二次災害」になることはありません。

地震は予測することが難しいため、日ごろから避難訓練するなど、起きたときに素早く動けるようにしておきましょう。

・『あなたは一次災害で怪我したけれど、二次災害には遭わないように気を付けたのですね』
「一次災害」は不意に起き、避けることは難しいですが、避難場所にすぐ移動するなど、警戒することで「二次災害」を避けられることもあります。

・『彼は大雨で床下浸水という一次災害に遭いました』
大雨の場合、床下浸水は「一次災害」となりますが、その後、がけ崩れが起きた場合は「二次災害」となります。

「二次災害」の例文

「二次災害」の例文を紹介していきます。

・『私は彼が投げたボールが目に当たり、周りがよく見えずふらふら歩いていたら階段で転ぶという、二次災害に遭いました』
災害は自然災害を指すことが多いですが、人災を含むこともあり、踏んだり蹴ったりのような状況だったときに使えます。

・『私は地震によってよく起こる二次災害は火災だと思います』
地震により電気配線が破損したり暖房器具に燃えやすいものが接触していたりすると、火災が起きやすくなります。

大きな揺れがなくなってきたら、出口を確保しましょう。

・『彼女は地震で避難場所に行きましたが、そこで感染症にかかり、二次災害に遭ってしまいました』
感染症も災害の一つです。

避けることは難しいですが、防災バッグに感染症対策になるものも入れておくと安心でしょう。

まとめ

「一次災害」「二次災害」は両方とも被害という意味では同じですが、被害が起きる順序と理由、予測のしやすさが違います。

「一次災害」は最初の災害による被害で、思いがけない時に起き、それが原因で起きる次の被害が「二次災害」となります。

「一次災害」「二次災害」も起こるかもしれないという意識をもって警戒し、防災バッグや家具の固定など事前に準備しておくことが大切です。

いざというときに慌てないようにしておきましょう。