この記事では、「いんげん豆」と「えんどう豆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いんげん豆」とは?
マメ科のつる性植物の一年草です。
中央アメリカが原産です。
夏ごろに花を咲かせ、細長いさやをつけます。
未熟なものはさやのまま、完熟したものや種子を食用にします。
未熟なものはサヤインゲンと呼ばれます。
「いんげん豆」といってもさまざまな種類があります。
金時豆は赤い色のものと白い色のものがあり、煮豆や甘納豆にされています。
うずら豆は、うずらの卵のような模様がある豆です。
虎豆は白に黄色っぽいまだら模様があります。
柔らかく、ねばりがあります。
完熟した種子は乾燥させているので、長期保存が可能です。
粒の大きさがそろっており、カビなど生えていないものを選ぶようにします。
食べるときにはゆでることが一般的です。
そのまま生で食べると食中毒を起こすので、必ず加熱をします。
しっかりと調理されていれば食べても問題ありません。
食中毒の原因といわれる物質はレクチンです。
十分に加熱をすれば熱変性して活性が失われます。
ゆでたものは、サラダ、スープ、ベイクドビーンズなどの料理にすることができます。
また、砂糖とともに煮て甘くして食べることもあります。
「いんげん豆」の言葉の使い方
アメ科のつる性植物の一種の種子を指して使用する言葉です。
未熟なものも食べられていますが、未熟なものはサヤインゲンと呼んでいます。
「いんげん豆」といった場合は完熟した種子のことです。
金時豆、虎豆などいくつもの種類があります。
「えんどう豆」とは?
マメ科の植物の一種の種子のことです。
つる性のものと矮性のものとがあります。
矮性とは丈が低い性質をもつもののことです。
さやがまだ若いうちに収穫したものは、さやえんどうと呼ばれます。
スープ、炒め物、サラダなど、さまざまな料理に活用されています。
少し育って種子が大きくなり、完熟する前の緑の状態で収穫したものはグリンピースと呼ばれます。
種子の部分だけを食べます。
チャーハンに入っていたり、シュウマイの上にのっていたりします。
完熟したものは「えんどう豆」といいます。
種皮が赤いものと緑のものがあります。
これは生では食べられないので、ゆでて火を通して食用とします。
甘く煮たり、スープにしたり、煮込み料理にしたりして食べられています。
「えんどう豆」の言葉の使い方
マメ科の植物の一種の種子を指して使用する言葉です。
未熟なものも食べられていますが、これは別の名で呼ばれており、この言葉は完熟したものを指して使います。
「いんげん豆」と「えんどう豆」の違い
マメ科の植物の種子という点では同じですが、別の植物の種子です。
前者の植物は学名をPhaseolus vulgarisといい、後者の植物は学名をPisum sativumといいます。
まとめ
マメ科の植物の種子という点では同じですが、違う植物の種子です。