この記事では、「冷やし中華」と「冷麺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「冷やし中華」とは?
麺料理の一つです。
ゆでた中華麺に錦糸卵やキュウリなどの具材をのせ、酢・ごま油・醤油のタレをかけたものです。
中華麺は小麦粉にカンスイなどのアルカリ性の物質を加えて、水とともに練って麺状にしたもののことです。
コシのある歯ごたえと黄色い色をしていることが特徴です。
この食べものに使用する具材の定番は、錦糸卵、細く切ったキュウリ、ハムです。
その他に、カニカマ、トマト、ゆで豚、エビなどを使用することもあります。
作り方を簡単に説明します。
錦糸卵を作ります。
ボウルに卵を割り入れてほぐします。
フライパンに油をしいて熱し、卵を入れて薄く焼きます。
熱が取れたら細く切ります。
キュウリとハムは千切りにします。
タレは市販のものを使ってもよいし、自分で作ることもできます。
ごま油、醤油、酢、砂糖を混ぜ合わせて作ります。
鍋に湯を入れて沸騰させ、中華麺をゆでます。
パッケージに記載されている通りの時間ゆでたら、ざるにあげて氷水で冷やします。
器に中華麺を盛り付け、その上に切った具材をのせ、タレをかけたら完成です。
この食べものは、飲食店の場合は主に夏に登場をします。
そして、夏が終わるころにいつの間にか店から姿を消します。
冷たい料理は暑い季節以外はあまり売れません。
売れなくても他の料理に具材を使いまわしできれば、材料を無駄にせずに済みますが、この料理はキュウリや錦糸卵など中華料理店の他の料理には使わない材料を使用します。
材料を細切りにするのが面倒だったり、他の料理に使えなかったりするため、夏以外は店では販売していないようです。
「冷やし中華」の言葉の使い方
ゆでた中華麺に、錦糸卵やキュウリなどの具材をのせて、ごま油・醤油・酢などで作ったタレをかけた食べものを指して使用する言葉です。
「冷麺」とは?
朝鮮半島の料理の一種です。
そば粉とでんぷんを練り合わせ、麺状にしたものをゆでて冷やし、肉や野菜などをのせ、冷たいスープをかけて食べます。
麺はそば粉を主原料にしているのですが、混ぜ合わせるでんぷんがいくつかあります。
主に使用されているものは、じゃがいも、さつまいも、緑豆、とうもろこしなどです。
どのようなでんぷんを使用するかによってコシが変わります。
また、日本で食べられている「盛岡冷麺」を指す場合もあります。
小麦粉にでんぷんを混ぜた麺を使用しており、弾力があります。
具材には肉、ゆで卵、野菜などを使用します。
「冷麺」の言葉の使い方
朝鮮半島の麺料理を指す場合もあれば、盛岡冷麺を指す場合もあります。
「冷やし中華」と「冷麺」の違い
前者は中華麺を使用しており、後者は朝鮮半島のものだとそば粉にでんぷんを混ぜていて、盛岡のものは小麦粉にでんぷんを混ぜています。
大きな違いは麺です。
まとめ
見た目が似ている食べものですが、使用している麺に違いがあります。