この記事では、「松茸」と「椎茸」の違いを分かりやすく説明していきます。
きのこの差を調べていきましょう。
「松茸」とは?
松茸(まつたけ)は高級きのこのこと。
アカマツという樹木の下に、ひっそりと生えます。
人の手で栽培することが難しい、幻のきのこです。
料亭に行かないとお目にかかれない、キャビアやフォアグラにならぶ高級食材です。
松茸の魅力は、何といってもその香りです。
「香りまつたけ、味しめじ」という慣用句にある通り、山の新鮮な空気を閉じ込めた馨しい香りが漂います。
そのため七輪で焼いたり土瓶蒸しにしたり、炊き込みご飯にするなど、香りを楽しむ料理と相性がいいです。
栗や銀杏など秋の味覚と一緒にあじわいたい、季節の風物詩です。
「椎茸」とは?
椎茸(しいたけ)とは、庶民的なきのこのひとつ。
シイの木に生えるので、この呼び名がつきました。
大きなカサと肉厚の身が楽しめる、人気のきのこです。
椎茸は初心者でも育てやすいきのこです。
最近では「しいたけの栽培キット」も販売されています。
原木に菌床をつけて日陰に置くと、木の幹に大きなきのこが次々に顔をのぞかせてくれます。
椎茸の魅力は、ステーキのような歯ごたえ。
ボリュームがあるのでお腹にたまりやすく、お肉に似た満足感を味わえます。
味が濃いのでフライパンでさっと焼いて醤油をたらすなど、シンプルなレシピでも充分たのしめます。
春の季節と、秋の季節。
2回も旬がある、年間通して味わいやすいきのこです。
「松茸」と「椎茸」の違い
どちらも人気のきのこです。
「松茸」と「椎茸」の違いを、分かりやすく解説します。
・高級な松茸、庶民的な椎茸
どちらも日本では、お馴染みのきのこです。
松茸と椎茸の違いは、とれる量の差です。
松茸はアカマツの根元に生えていて、数のとても少ないきのこです。
そのため名人でも探し当てるのが難しく、高いものでは1本数万円の値が付くこともあります。
一方で椎茸は初心者でも育てやすい、優等生のきのこ。
6~7個はいって数百円の値段で売られています。
なかなかお目にかかれない松茸は、長寿のお祝いや結婚式など晴れやかな席を盛り上げてくれます。
一方で椎茸は味噌汁の具材になるなど、気取らない食材として親しまれています。
松茸はほかと比べようがない、かぐわしい香りが自慢です。
秋の幸らしい濃厚な香りが、季節の訪れを感じさせてくれます。
そして椎茸はぶ厚い質感と、濃厚な旨みをあじわえます。
松茸の産地は、長野県や岩手県。
椎茸の産地は、全国のいたる所です。
松茸の方がカサが小さくて細長く、椎茸はカサが大きく全体的に丸くなっています。
まとめ
「松茸」と「椎茸」の違いを分かりやすくお伝えしました。
松茸は海外の高級食材にひけを取らない、高級きのこです。
アカマツの近くに、自生します。
そして椎茸は原木から生えてくる、家庭的な味わいのきのこです。
香りがいいのは松茸。
味がいいのは椎茸です。