この記事では、「やかん」と「ケトル」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「やかん」とは?
「やかん」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「やかん」は「薬缶」と漢字表記します。
「やかん」は、「湯を沸かすための道具。
アルマイトや銅、ほうろうなどで作った鉄瓶に似たもの」という意味があります。
土瓶のような形をしているものがほとんどです。
もともと、漢方薬を煎じるための道具だったことから、「薬缶」という漢字表記になっています。
「やかん」の大きさは様々ですが、家庭用としては、2リットル程度、一人暮らし用の1リットル程度の容量のものもあります。
10リットル入るような、業務用の「やかん」もあります。
「やかん」の中に水を入れて、コンロにかけて沸かします。
夏場には、水の中に麦茶のパックなどを入れて、煮だして飲むこともあります。
また、冬場には、石油ストーブの上に置き、湯を蒸発させることで、加湿器の代わりにするという使い方もあります。
「ケトル」とは?
「ケトル」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ケトル」は「kettle」と英語表記します。
「ケトル」は「湯沸かし。
やかん」という意味があります。
「ケトル」は欧米で言うところの「やかん」で、日本の「やかん」とはデザインに違いがあるものの、厳密な違いはないと考えられています。
近年は「電気ケトル」という言葉によって、「ケトル」を耳にするという人も多いのではないでしょうか。
「電気ケトル」は、電気的に湯を沸かすケトルで、電気コードがつながった電源ベースに、「電気ケトル」を置くことにより通電し、湯を沸かすことができます。
2000年代に入り、フランス製の『ティファール』が輸入されると、「電気ケトル」市場を独占しましたが、現在は、国内企業も、「電気ケトル」を作っています。
さらに、「ケトル」の形をした、ダンベルのような道具があり、「ケトルベル」と呼ばれています。
「やかん」と「ケトル」の違い
「やかん」と「ケトル」の違いを、分かりやすく解説します。
「やかん」は、「湯を沸かすための道具。
アルマイトや銅、ほうろうなどで作った鉄瓶に似たもの」という意味があります。
一方「ケトル」は「湯沸かし。
やかん」という意味があります。
このように「やかん」と「ケトル」は、湯を沸かす道具という共通点があります。
「やかん」と「ケトル」に定義上の違いはなく、底が丸いものを「やかん」、底が平らなものを「ケトル」と呼ぶという説があります。
ただし、「ケトル」の変化形として、電気を通電させて湯を沸かす「電気ケトル」がありますが、「やかん」には、そのような製品がないという違いがあります。
まとめ
「やかん」と「ケトル」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。