この記事では、「ブラジリアン柔術」と「グレイシー柔術」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「ブラジリアン柔術」とは?
「ブラジリアン柔術」は「ぶらじりあんじゅうじゅつ」と読みます。
「ブラジリアン柔術」は、「グレイシー柔術から発展したブラジルの格闘技のこと」という意味があります。
もともと、「柔術(じゅうじゅつ)」は、「日本の古武道の一つで、徒手あるいは短い武器による、攻防の技法を中心として、相手を殺さずに捕えたり、護身するための武道」を意味します。
この柔術を、ブラジル移民の前田光世が、カーロス・グレイシーや、ジョルジュ・グレイシーに伝え、彼らグレイシー一族が改編して作ったものを「グレイシー柔術」と呼びます。
この「グレイシー柔術」を簡略化し、競技として発展させたものが「ブラジリアン柔術」になります。
「ブラジリアン柔術」では護身術、柔術、バーリトゥードを三本柱として指導しています。
「グレイシー柔術」とは?
「グレイシー柔術」は「ぐれいしーじゅうじゅつ」と読みます。
「グレイシー柔術」は、「グレイシー一族が日本の柔術を改変したもので、寝技、関節技を主体とした実践的な格闘技のこと」という意味があります。
ブラジル移民の前田光世が、カーロス・グレイシーらに柔術を伝え、それを改変したものが「グレイシー柔術」になります。
カーロス・グレイシーの弟、エリオ・グレイシーが小柄で喘息もちだったため、彼でも体格を上回る相手に勝てるように考案したのが「グレイシー柔術」と言われています。
「グレイシー柔術」は寝技中心で、組負けて、自分が下に位置したとしても、下から三角締めで締め落したり、体を入れ替えて上になったり、背後に回り締め落すことができます。
日本で活躍したヒクソン・グレイシーは、日本の格闘家・高田延彦を破るなど、一世を風靡しました。
「ブラジリアン柔術」と「グレイシー柔術」の違い
「ブラジリアン柔術」と「グレイシー柔術」の違いを、分かりやすく解説します。
「ブラジリアン柔術」は、「グレイシー柔術から発展したブラジルの格闘技のこと」という意味があります。
一方で「グレイシー柔術」は、「グレイシー一族が日本の柔術を改変したもので、寝技、関節技を主体とした実践的な格闘技のこと」という意味があります。
このように、「ブラジリアン柔術」は、「グレイシー柔術」から発展した格闘技のことを意味します。
このように、グレイシー一族が考案した格闘技を「グレイシー柔術」と呼ぶのに対して、「グレイシー柔術」から派生した格闘技を「ブラジリアン柔術」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「ブラジリアン柔術」と「グレイシー柔術」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、格闘技の試合を見る時の楽しみが増えるかもしれません。